更新:2025/10/20 最終戦
公開:2025/2/24
WSSP スーパースポーツ世界選手権2025年
YSSサスペンション サポートライダーの紹介とレース結果のまとめです。
スーパースポーツ世界選手権とは
スーパーバイク世界選手権(WSBK)と併催されるロードレース。
公道用バイクをベースとし、600cc(4気筒)のほか、パニガーレV2(ドゥカティ)、F3 800R(MVアグスタ)、スピードトリプルRS765(トライアンフ)が参戦可能。
注:2025年からYZF-R9がエントリー
2025年は全12ラウンド、24レース。
MV AGUSTA REPARTO CORSE
MVアグスタファクトリーチーム。2024年に引き続いてのサポート。
MV Agusta F3 800 RR
#11 ボー・ベンズネイダー(Bo Bendsneyder)選手
1999年3月4日生まれ
オランダ ロッテルダム出身
2016年にMoto3にステップアップ、2回の表彰台を獲得。7年間Moto2を経て、2023年の最終戦にMVアグスタの代替ライダーとしてWSSP参戦。3位表彰台を獲得した。
余談になるが、ベンズネイダー選手はMoto3時代、自身のトレーニングマシンであるモタード(ハスクバーナ)を前後YSSサスペンションに換装していた。


開幕戦 オーストラリア フィリップアイランドではスーパーポール1位でポールポジションを獲得。
レース2では3位表彰台を獲得。
Round2 ポルトガル レース1では3位、レース2で今シーズン初の勝利を手にした。
ポルトガル戦 レース2
続くRound3オランダ戦ではレース1で優勝、レース2で3位表彰台を獲得。
Round8 ハンガリー
スーパーポール1位
レース1:3位
レース2:16位
Round9 フランス マニクール
スーパーポール:4位
レース1:10位
レース2:17位
10月7日 契約終了
MV AGUSTA REPARTO CORSEのSNSで、ボー・ベンズネイダー選手とチームが即日、契約を終了したことが発表された。
「この決定はチームとライダー双方の合意のもと、互いに敬意をもって下されたものです。」
出走:9ラウンド 18レース
表彰台獲得:6回(優勝2回、3位 4回)
年間ポイントランキング 9位
#77 フィリッポ・ファリオーリ(Filippo Farioli)選手
2005年4月4日生まれ
イタリア ベルガモ出身

ベンズネイダー選手のチームメイト、19歳のルーキー。2022年から2024年までMoto3に出場。
WSSP 開幕戦 オーストラリアのフリー走行中、エンジントラブルによるハイサイドで転倒。左足首を骨折し、欠場となった。
Round2 ポルトガル戦から復帰。
出走:11ラウンド 22レース
年間ポイントランキング 11位
EAB RACING TEAM
Ducati Panigale V2
#7 ロリス・ベネマン(Loris Veneman)選手
2006年9月10日生まれ
オランダ ダルフセン出身



2023年から2024年までWSSP300 スーパースポーツ300世界選手権に出場。2024年は優勝3回、7回の表彰台獲得でランキング2でシーズンを終えた。
2025年からWSSPにステップアップし、EAB RACING TEAMから参戦。
追記:
第3ラウンド終了をもって、ロリス・ベネマン選手とEAB RACING TEAMの契約が合意解除されたことが発表された。
(WSSP300でMTMカワサキにカムバック)
代役ライダー #16 ブライアン・ドノフリオ選手が出場する。
1997年1月16日生まれ、イタリア ファエンツァ出身
ラウンド6 イタリア イモラ戦から、ハリソン・ヴォイト選手がレギュラーとして参戦することが発表された。
ラウンド9から再びドノフリオ選手が復帰し、最終戦まで出場した。
#29 ハリソン・ヴォイト(HARRISON VOIGHT)選手
2006年5月12日生まれ
オーストラリア ゴールドコースト出身
ラウンド6 イタリアのみ出場。
#26 ダニエル・ブリン選手
2001年10月11日生まれ
ポーランド トルン出身
ラウンド8 ハンガリーに出場。
ORELAC RACING VERDNATURA
Ducati Panigale V2
#51 ハウメ・マシア(Jaume Masia)選手
2000年10月31日生まれ
スペイン バレンシア出身

2023年Moto3で4回の優勝、10回の表彰台、6回のポールポジションを獲得。2024年はMoto2に転向。
今シーズン、第4ラウンド イタリア戦 レース2で3位表彰台を獲得。

第5ラウンド チェコ戦 レース1では15番グリッドスタートから、WSSP初勝利を手にした。
最終ラウンド ヘレスでは、レース1で4位。レース2で優勝し、最高の形でシーズンを終えた。
出走:12ラウンド 24レース
表彰台獲得:5回(優勝2回、2位 2回、3位 1回)
年間ポイントランキング 3位
#20 シャビ・カルデラス(Xavi Cardelus)選手
1998年5月15日生まれ
アンドラ公国出身

2017年にWSSPに出場したのち、2018年にMoto2デビュー、2024年まで出場。
2020年から2022年までMotoEにも出場していた。
出走:12ラウンド 24レース
年間ポイントランキング 12位
VFT Racing
Yamaha YZF-R9
#5 ニコロ・アントネッリ(Niccolò Antonelli)選手
1996年2月23日生まれ
イタリア カットーリカ出身
本日、29歳の誕生日を迎えたアントネッリ選手は、2012年に Moto3™ デビュー。
10年間の参戦で8勝、12回の表彰台を獲得。その後、2022年に Moto2™ へとステップアップしたが、厳しいシーズンを経験し、翌年は Moto2™ ECでヨーロッパのレースに戻った。
2024年からWSSPに出場。2025年シーズンは引き続きVFT Racingから参戦し、チーム唯一のライダーとして戦う。
出走:12ラウンド 24レース
年間ポイントランキング 26位
WSSPデビューしたYZF-R9
ここからは、ちょっと余談。
出典:ヤマハ発動機
890cc 水冷4ストローク・DOHC4 バルブ 直列3気筒
87.5kW(119PS)/10000rpm
93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm
スーパースポーツ世界選手権2025には、昨年発表されたヤマハの3気筒 YZF-R9が複数、エントリーしています。
前出のアントネッリ選手のVFT Racingほか、
Pata Yamaha Ten Kate Racing
Yamaha BLU CRU Evan Bros Team
GMT94-YAMAHA
開幕戦では計4チームが確認できました。
Pata Yamaha Ten Kate Racingは2024年 全日本ロードレース選手権JSB1000クラス シリーズチャンピオン岡本 裕生選手が所属するチームです。
(岡本選手は残念ながらテスト中の転倒による怪我で開幕戦を欠場)
チームメイトであるステファノ・マンツィ選手が、スーパーポール3位、レース1/優勝、レース2/2位と、YZF-R9のデビューレースで優勝をもたらしました。
あくまで個人的な意見として、WSSPはドゥカティを筆頭に海外メーカーがトップ争いを展開。
4気筒のCBR600RRや、YZF-R6など国産車は駆逐されている印象でした。
YZF-R9にはぜひ、日本メーカーの威力を世界に見せつけてもらいたいと思います。
・・・
2025/10/12
YZF-R9を駆るステファノ・マンツィ選手が、シリーズチャンピオンを獲得しました。日本メーカーのマシンが、デビューイヤーでタイトルを獲得するのは喜ばしいことです。
さらに年間メーカータイトルもヤマハが獲得しました。
・・・
日本人ライダーは岡本選手のほか、PETRONAS MIE Honda Racing Teamから鳥羽 海渡選手(CBR600RR)がエントリーしています。
執筆 Inui Yasutaka
YSSサスペンション正規販売店
有限会社ガレージ湘南
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