暫定エントリーリストと、レーススケジュールを追記しました
10月28日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)から発表されました。
概要
2024年に第1回 FIM 女子モーターサイクル世界選手権を開催する。
マシンは、ヤマハ YZF-R7のワンメイク。参加ライダーの年齢は18歳以上。
エントリー期間:2023年11月13日から2024年1月31日まで
レーススケジュール
FIMスーパーバイク世界選手権と併催されるようです。
1. エミリアロマーニャラウンド
ミサノ・ワールド・サーキット「マルコ・シモンチェリ」 - 6月14日~16日
2. イギリスラウンド
ドニントンパークサーキット - 7月12日~14日
3. ポルトガルラウンド
アウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ - 8月9日~11日
4. ハンガリーラウンド
バラトンパークサーキット - 8月23日~25日
5. イタリアラウンド
クレモナサーキット - 9月20日~22日
6. スペインラウンド
ヘレス・サーキット-アンヘル・ニエト - 10月11日~13日
各ラウンドでは、金曜日にスーパーポール、土曜日にレース 1、日曜日にレース 2 が行われる。
※一部変更あり。下記参照
FIM会長 ホルヘ・ビエガス氏のコメント
「FIMでは、女性委員会を設立して以来、過去20年間、レースにますます多くの女性を参加させることに懸命に取り組んできた。モトクロス、エンデューロ、 サーキット・レーシング・チャンピオンシップについて考え始めたとき、ドルナはこのプロジェクトを受け入れ、4月から協力してきました。
グレゴリオ(WorldSBKエグゼクティブディレクター)は非常に良い仕事をしたと思います。このチャンピオンシップに参加したいという女性からの需要は非常に多いです。もちろん、日本、アメリカ、ラテンアメリカ、そしてヨーロッパからも女性が参加するでしょう。私は、この大会は大きな成功を収めると思います。」
女子ヨーロッパカップ スーパースポーツ300(Woman European Cup SS300)チャンピオン
ベアトリス・ネイラ選手のコメント
「私の意見では、男性と競争する女性はいつの時代にも存在しました。しかし、その期間において、MotoGPやスーパーバイクといったカテゴリーの頂点に達した人が一人もいなかったのは事実です。
なぜか? 女性と男性は異なり、身体的にも異なるため、このようなことになります。そしてそのために、このチャンピオンシップの存在により、女性は世界タイトルを目指して戦い、ランキングを獲得し、誰が世界で最も速い女性であるかを確認することができます。
シーズンごとに開催すること、認められること、バイクの世界で女性としての地位を利用すること、女性がバイクで何ができるかを世界に示すこと、これらすべては、女性の世界選手権を創設することで達成できます。 」
・・・・
海外レースを観ていると、MOTO3や、MotoE、各国の国内ロードレース選手権(日本でいう全日本)など、様々なカテゴリーに女性バイクレーサーがエントリーしています。
しかし、これらのレースは男女混走で、参加者の9割以上が男性ライダーで占められているのが現状です。
メジャーなスポーツに「男子」「女子」それぞれあるように、女子バイクレース最高峰カテゴリが創設されたことは、職業レーサーを目指す女性はもちろん、モータースポーツ業界にとって大きな発展への一歩になるのではないでしょうか。
追記:唯一の日本人ライダーとして、平野ルナ選手のエントリーが決定しました。
平野 ルナ(Luna HIRANO)
東京都出身、1999年生まれ。鈴鹿8時間耐久ロードレース、全日本ロードレース選手権 ST600クラスに参戦。
2024年暫定エントリーリスト
4- エミリー・ボンディ(フランス)、YART Zelos Black Knights Team
7- アンドレア・シバハ・モレノ(ESP)、Deza - Box 77 Racing Team
8- テイラ・レルフ(オーストラリア)、TAYCOモータースポーツ
10- ラン・ヨーチェイ(ISR)、511 Terra&Vita Racing Team
14- マロリー・ドブス(アメリカ)、セクメト・モーターサイクル・レーシング・チーム
15- サラ・ヴァロン(コロンビア)、ITALIKA Racing FIMLA
16- ルーシー・ミシェル(ドイツ)、TSLレーシング
19- アデラ・オウレドニコワ(チェコ)、DafitMotoracing
21- ニコル・ヴァン・アスウェゲン(RSA)、アンダラフト・レーシング
22- アナ・カラスコ(ESP)、エヴァン・ブロス・レーシング・ヤマハ・チーム
28- オルネラ・オンガロ(フランス)、Team Flembbo PL Performances
29- ミア・ステンセス・ルステン(ノルウェー)、ルステン・レーシング
33- Chun Mei Liu (TPE), WT Racing Team Taiwan
34- アリシア・ウィットモア(イギリス)、Sekhmet Motorcycle Racing Team
35- レナ・ケマー(AUT)、バートル・K・レーシングチーム
36- ベアトリス・ネイラ・サントス(ESP)、パタ・プロメテオン・ヤマハ
44- 平野ルナ(日本)、チーム・ルナ
46- フランシスカ・ルイス・ビダル(ESP)、PSレーシングチーム 46+1
52- ジェシカ・ハウデン(RSA)、チーム・トラジメノ
53- イリーナ・ナディエワ(UKR)、MPS.RT
64- サラ・サンチェス・タマヨ(ESP)、511テラ&ヴィータ・レーシング・チーム
83- アストリッド・マドリガル(メキシコ)、ITALIKAレーシングFIMLA
96- ロベルタ・ポンツィアーニ(イタリア)、ヤマハ・モトックスレーシングWCRチーム
99- イシス・カレノ・アビラ(CHI)、AD78 FIM Latinoamerica by Team GP3
2024年WorldWCR レースカレンダー
1. ピレリ・エミリア・ロマーニャ・ラウンド
ミサノ・ワールド・サーキット マルコ・シモンチェリ
6月14日~16日
2.プロセッコDOC英国ラウンド
ドニントンパークサーキット
7月12日~14日
3.ピレリ・ポルトガル・ラウンド
アウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ
8月9日~11日
4. ハンガリーラウンド
バラトンパークサーキット
8月23日~25日
5. イタリアラウンド
クレモナサーキット
9月20日~22日
6. プロメテオン スペインラウンド
ヘレス・サーキット アンヘル・ニエト
10月18日~20日
FIM公式
有限会社ガレージ湘南
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