トライアンフ
サンダーバード(1995年モデル)
水冷並列3気筒 DOHC12バルブ
885cc
走行距離4,000kmの不動車修理・ユーザー車検代行のご依頼です。
クラシックなデザイン。空冷フィンがありますが、水冷です。
またクラシックモデルでありながら、2本サスではなく、モノショックが採用されています。
アスベスト(石綿)含有の警告ラベルが貼られています。
アスベストとは?
蛇紋(じゃもん)石や角閃(かくせん)石が繊維状に変形した天然の鉱石で無機繊維状鉱物の総称。
石綿の繊維1本は直径0.02-0.35 μm(髪の毛の5000分の1)程度である。
耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ安価であるため、「奇跡の鉱物」として重宝され、建築材料、電気製品、自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されてきた。
しかし、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸入すると、肺癌や中皮腫の誘因となることが指摘されるようになり「静かな時限爆弾」と呼ばれるようになった。
以降、代替品としてグラスウール(ファイバーグラス)やセラミックファイバーが用いられる。
出典:Wikipedia
バイクには、ブレーキパッドや、ブレーキシュー、クラッチ板などにアスベストが使用されていた時期がありました。
しかし1970年代になると、健康被害が確認されたため、2006年9月1日施行の「労働安全衛生法施行令」により、原則としてアスベストの使用が禁止されました。
また例外的に認められていた5製品についても2011年度以降、あらたな石綿製品は日本で製造されないようになりました。
海外での規制についてはよくわかりませんが、このサンダーバードは1995年製ですから、こうした警告シールが貼られているのかもしれませんね。
分解整備
キャブレターを分解したところ、欠けていたり、破損している箇所がありました。
過去に分解したのでしょうね。
キャブレター内部は、6ヶ月間不動だったという事もあって、ジェット類が詰まっていました。
吸気バルブ(キャブレター側)
走行わずか4,000kmですから、綺麗なものです。
プラグは真っ黒だったので清掃。
エンジンの前方と両サイド下側に、大きくエンジンオイルが漏れた跡があったので清掃。
バッテリー充電後、試運転をおこなうと、マフラーから黒煙がモクモク。マフラーの中にたまっていたカーボン(すす)が出てきたようです。
オイルが漏れるかと思いきや、オイル滲みすらありませんでした。
しばらくすると、正常にアイドリングが安定するようになったので、エンジンオイルを交換。
全体にほこりっぽく、とくにメッキ部品にうっすら錆が出ていたので軽く磨く事にしました。
雨粒がついていますが、錆は取れました。
純正マフラーのようですが、排気音はCB750Fourと同等ぐらいの爆音でした。
車検も無事にとおって、納車です。
ちなみにスペック上は
サンダーバード
最高出力 70ps/8,000rpm
最大トルク 7kg-m/4,800rpm
車両重量 約230kg
CB750F(RC04 1982年)
最高出力 70ps/9,000rpm
最大トルク 6kg-m/7,500rpm
車両重量 約250kg
とCB750Fに近い内容です。
しかし、実際に走ると、サンダーバードは数値以上に鋭い加速をするようです。
(by 橋立メカニック)
ぜひ、安全に乗っていただきたいものですね。
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有限会社ガレージ湘南
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