GSX400Eのエンジンオーバーホール。エンジン不動の状態で入庫してきました。

 

GSX400E

GSX400E 1980年発売

空冷4サイクル並列2気筒 DOHC4バルブ

 

出典:https://www.suzuki.co.jp/suzuki_digital_library/2_moto/ss4_048.html

 

 

エンジン分解

どうやら、過去にエンジンを開けた形跡があります。

 

GSX400E シリンダーヘッド

 

GSX400E 燃焼室

 

GSX400E バルブ

カーボンの層が蓄積しています。

 

続いて、シリンダー。

 

GSX400E シリンダー

 

GSX400E シリンダー

 

GSX400E シリンダー

 

見た目には大きな傷はありませんが、シリンダーの摩耗が激しく、縦傷が目立ちます。

 

さて、ここからが本番。

 

GSX400E クランクシャフト

 

回らないクランク。コンロッドが固着していました。つまり焼き付きです。

 

コンロッドを取り外すと・・・

 

GSX400E コンロッド

左が正常。右側が焼き付いたコンロッド

 

ごらんのとおり、あるはずのメタルが見当たりません。「組む時につけ忘れた?」不思議に思っていると・・・

 

GSX400E クランクシャフト

クランクシャフトにメタルが張りついていました

 

GSX400E メタル

取り外したメタル

 

すっかり削れて、変形しています。それにしても、もう片方の正常なコンロッドと比較すると、メタルの大きさが違うように見えます。これだと、マフラーフランジのカラーに見えますね。

 

これだけ削れていると、エンジンをかけた時に音がするはずです。

 

ところが、エンジンオイルには金属粉が入っていませんでした。

 

GSX400E ピストン

正常なメタルのピストン

 

GSX400E ピストンリング

メタルが焼き付いていた側のピストンリング

 

セカンドリングが折れていました。

 

GSX400E クラッチハウジング

クラッチとハウジング

 

GSX400E バランサー

クランクケース

 

左側の棒状の部品はバランサーです。

 

GSX400E トランスミッション

トランスミッション

 

この後、意外な展開が待っていました。。。

 

 

次回:完成までの様子(動画あり)

 

 

 

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