インナーチューブの再メッキ・チタンコーティング
フロントフォークのオーバーホール
のご依頼を承ります。(全国対応可)
TZR250R 3XV
あちこち凹んでいても、修復可能です。
Before
After
CB1100R SC08(ブログ記事)
なぜ、シール交換してもオイルが漏れるのか?
いったん錆が発生すると、フォークのオイルシールを傷めてしまい、オイル漏れが発生します。
正立フォーク
外から見えませんが、アウターチューブの中にオイルシールが入っています。
倒立フォークを再メッキする場合、ブラケットの脱着が必要です。
インナーチューブに錆が発生すると、アウターチューブの中にあるオイルシールが錆によって傷つきます。
錆(凸)がシールを引っかくからです。
石が飛ぶなどして、インナーチューブに深い傷が入った場合(凹)も、シールと傷のすき間からオイルが漏れます。
インナーチューブを交換するか、再メッキすることになります。
オイル漏れを放置すると、フロントブレーキにオイルが付着し、ブレーキが効かなくなるなど、重大事故につながります。
当店ホームページより抜粋
再メッキしたインナーチューブ 施工後
XJ1300R
VT250SPADA
メッキの質で錆びやすさが全然、ちがってきます。良い順に、再メッキ>純正>中華製となります。
「安いメッキとの違い」
チタンコーティング
左側 パープルブラック/右側 再メッキ
光の加減で明るく見えるかもしれませんが、GSX-R750と同じ色です。
パープルブラック(夜間にフラッシュを焚いて撮影)
ジレラ サトゥルノ
光の加減で淡い黄色になります。
色のちがいは、硬度のちがいです。くわしくは当店公式サイトに掲載しています。
※全国対応可能です
フロントフォークの注意点
フロントフォークのオイル漏れが発生した場合、そのまま乗り続けるのはとても危険です。
CBR250RR MC22
シールは消耗品です。錆の有無や、走行距離にかかわらず、経年劣化でオイル漏れが発生する事があります。
オイル漏れを放置すると、やがてブレーキキャリパー、ブレーキパッド、ディスクローター、ホイルにオイルが付着します。
オイルが付着すると、正常にブレーキが効かなくなります。
ブレーキキャリパー、ホイル、ディスクローターがオイルまみれになっていました。
オイルが付いた状態で放置すると、簡単には落ちなくなります。
事例:シール交換しないとどうなるか?
ダストシールが割れると、インナーチューブに水などが浸入して、内部パーツに錆が発生します。またフォークオイルの劣化が促進されます。
10年以上、交換されていなかったフォークオイル(ドゥカティM1000)
腐臭がするようになります。
内部パーツが錆びていたNS-1
このようになりますと、シール交換だけでなく内部パーツを交換したり、インナーチューブの再メッキが必要になります。
今回のホーネットも早い段階で対処していれば、シール交換だけですんだはずです。
再メッキ後
錆がなくなり、くすんでいたメッキが輝きを取り戻しているのがお分かりいただけるかと思います。
まとめると
インナーチューブに錆が発生する→
オイル漏れする→
アウターチューブ内に水が入る→
オイル劣化が加速したり、内部パーツが錆びる→
再メッキや、(場合によっては)内部パーツ交換、ブレーキキャリパーやパッド、ホイルの洗浄が必要になる
けっこうな出費になってしまうので、早めの対処をおすすめします。
・メッキと塗装のちがい
・メッキには種類がある
・メッキの質と実験結果
・オーバーホールで交換推奨なパーツ
よりくわしい情報は、当店ホームページに掲載しています。
有限会社ガレージ湘南
https://garage-shonan.wixsite.com/info/suspensiontuning
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