Bon Voyage | 千葉県津田沼古着屋ガレージセール

千葉県津田沼古着屋ガレージセール

千葉県津田沼で1990年に創業した古着屋ガレージセールのブログです。 http://kawagutufurugichuuko.com/



「 殺した人間でもバラバラにして

  運んでるの?           」




苦しいほどパンパンにふくれあがった

リュックサックを見て、人が笑う




【GREGORY】のTWODAY PACK 37ℓ


一度、グレゴリーの30周年記念で復刻されたが

すでに生産されていない廃盤商品




20年ほど前に手に入れたはずだが

どこで買ったか覚えていない


しかし、仕事に行くのに

れを背負うことだけは忘れない



一度、重さを量ってみたら

10キログラムを超えていた





そんなにいっぱい何が入っているのか

聞かれることがある




中に入っているものは


妻が朝入れてくれるコーヒーの水筒と

手作りのお弁当


仕事用のノートパソコン一式


汗ふき用タオル



と、ここまで話すと大体が


「 愛妻弁当なんて、うらやましいですねー!」


という話題に変わり、話が終る




ところが実は、このリュックの中には

もう一つ、グレゴリーのウエストバッグが

入っているのである




その中に入っているものを

ランダムに書き出してみた




・消毒用エタノール

・エスビット ポケットストーブ

・エスビット 固形燃料

・エマージョンシーシート

・ライター

・エネループ(携帯電話用充電器)

・ヘッドライト(手回し充電用)

・電灯付き手回し充電ラジオ

・ポケットティッシュ

・マスク

・折りたたみ水筒

・箸

・フォーク

・バンドエイド

・パラシュートコード

・シェラカップ

・カロリーメイト

・雨具ポンチョ

・レザー手袋

・チャッカマン 

・コンパス

・カッター

・カッター替刃

・ZIPPO

・爪切り

・リップクリーム

・トランギアアルコールバーナー

・ビクトリノックス スイスアーミーナイフ

・500mlのペットボトル水




要するに、震災グッズである






僕には家族がいる



たとえ、いつどこで被災しようとも

僕は家族のいる町まで

歩いて帰らなくてはならない



途中で、弱って

へこたれるわけにはいかないのである




僕はアウトドアには詳しくないし

実践経験もないので

実力のなさは道具でカバーしたい



情報を仕入れて、寒さをしのぎ

一杯の熱いお湯くらいは

飲めるようにしておきたいのである





家族との連絡の手段も

打ち合わせ済みだ




災害伝言ダイヤル【171】は 


毎月1日と15日が体験利用日になっている



まだかけたことがないなら

今すぐ、かけてみることをお勧めする




僕は妻にもツイッターを始めさせ
いざという時には
ここからも連絡できるようにした


ツイッターは震災の時

電話もメールも通用しない中

連絡手段として活躍したからだ



今は【LINE】があるから別にいいと
思われるかもしれない


しかしLINEのアプリケーションが
いざという災害の時、混乱を極めた状況に
耐えうることができるか保証はない


LINEのアプリがリリースされたのは
2011年6月23日


震災の後なのだ



そういった意味合いから言えば
ツイッターは効果が一度実証されている


アカウントを取るのは無料なのだから
使えるようにしていても良いと思う




こういう話をすると


「 そんなことをしたって無駄じゃね? 」

  

的なことを言う人がいる



それはそうかもしれない


事実、かれこれ3年間ほど

毎日パンパンにつまった重たいリュックを

背負って出かけているが

一度も役に立った事はない



でも僕は、臆病だから今ならできる

努力をしておきたいのである



なので


「 どこか山でも登るんですか? 」


と笑われるくらい大きなリュックサックを

背負って僕は毎日毎日、仕事に

来ているのである


そんな、臆病者の僕だが


これだけは震災装備で

絶対に必要というものを一つだけ

あげるとしたら何をあげるか



先ほどのリストに戻って

まさに今、ここで一度あなたにも

考えてもらいたい




これだけは絶対に忘れてはいけない

というもの



あなたも持っていれば

何かあった時には必ず役に立つことを

保証する






僕にとってこの装備に

最も大切な物




それは


【500ml】のペットボトルの水である