軽自動車は、後ろのナンバーに封印されている登録自動車とは別のものです。
そもそも軽自動車規格は、その目的の中心に車の利便性を全国民に伝わるようにと設立されました。
第一にリーズナブル、そして小型。
登録自動車が所有できない庶民の為にできたものです。
だからこそ登録自動車は、何重もの重税が課せられており、それは登録自動車が庶民では所有できない高級品であるという建前があったからです。
それがどういう訳かある時から軽自動車は、登録自動車よりも馬力や価格が上の車が発売されて
『庶民の乗り物』
とは言えなくなってしまいました。
しかしながら税金だけは依然として安い。
例えばリッターカーと言う排気量1000ccの乗用車の自動車税は年額29,500円。
それに対して660ccの軽自動車は軽自動車は10,800円。
リッターカーは排気量が340ccしか違わないのに、18,700円も余計に支払うのです。
このあたりが不公平だとリッターカーのオーナーとメーカーは思うわけです。
軽規格は設立当初からどんどんアップデートしてきました。
ボティーの大きさや排気量等。
特に安全装備を搭載した辺りには重量増によりパワー不足が考えられたため排気量が550ccから660ccにアップされ、このあたりからの軽自動車の独自の進化(?)、ガラパゴス化がすごいです。
サイドインパクトビームを入れようが、ボディ自体の大きさは変えられない為、安全性を考えるともうボティーの大きさがこのままでは難しいのではないかと以前から言われています。
リッターカーと軽自動車のドアの厚みの違いを見ると軽自動車メーカーの苦労がわかるような気がします。
規格の中で最善を尽くしている。
現在では、軽自動車に押されて1000ccの車自体が消滅してきています。
僕が軽乗用車を買ったことも所有もしない理由は、
『安全性』
の問題です。
昔チューニングやカスタムに興味が無かった僕は、ある時友人に、
「200万円の国産車に新車のポルシェと同じ金額をかけて改造したところで、ポルシェにはならないんだよ。」
という事を言いました。
当たり前なんだけれど、それには色々な意味が含まれています。
同様にどれだけ安全装備を乗せたところで、軽自動車の大きさでは無理が生じ限界がある。
軽トラに乗らなくなったのもそれです。
この話は、庶民がどうのとか軽自動車を悪く言うつもりはありません。
沢山の人が安全に移動するための道具として、軽自動車も大きくアップデートすべきだと思うのです。
第一はボディサイズ。
テレビやネットで毎日のように流れる事故のニュースを見ると、軽自動車は弱い。
居住性、燃費、色々考えてベストバランスで設計されているとは思いますが、ボディサイズを拡大して、排気量もアップすればかなり改善されると思います。
交通事故で死亡する方がゼロにすることは難しいでしょうが、それが究極の理想目標です。
仕様に関係すると事をしている僕は日々たくさんのご不幸と接しています。
だからこそ交通事故で苦しむ人、悲しむ人がゼロになることを望んでいるのです。