先日お話しした古いエレキギターです。
ギター以前に周りの散らかりようったらひどいですね。
グレコのロゴが『グネコ』に見える古い時代のものです。
ネックとヘッドは4枚合わせです。
また、指板は別の材を貼り合わせています。
ナットはタスク?か何かに交換されています。
凄いのはここ、トレモロ。
ベースブリッジの両脇に出っ張りがあるのも特徴的ですが、なにより1弦のサドルがおかしなことに。
トレモロアームと干渉しないように切断したのだと思います。
なんで?
思うにこの時代のグレコのストラトキャスタータイプはネックの幅が細く、それに合わせてブリッジ部分の幅も狭い。
それが元のオーナーさんは弾きにくいと思ったのか、改善するためサドルを純正よりも幅広いものに交換したのでしょう。
それで弦と弦の間隔は広くなったわけですが、1弦のサドルがトレモロアームの穴にかかってしまうようになった。
で、切断。
しかしながら、サドルに弦のガイドの溝があるわけではないため、画像をよく見ると弦は6弦側に寄ってしまっていますよね。
これではあまり意味が無いのでは・・・
あれ?
グレコのジェフベックモデルについていたトレモロうちにあったかな・・・
ピックガードとピックアップはあることは覚えているんだけど・・・
見た通りこのジェフベックモデルは残念ながら入手時からハムバッカーへ改造されていました。
3つのミニスイッチがジェフベックモデルの証です。
トレモロは、まぁ気長に探してみよう。
ヘッド裏です。
僕の嫌いなタイプのペグです。
ペグのメカの上かにカバーをかぶせてそのカバーをネジ留めするこのタイプは、構造上どうしてもガタが出ます。
それが嫌いな理由ですが、古い本家のエレキもこの手のタイプを使っていることがわかってから少しは気持ちが落ち着きました。
で、このギターの中で一番誇らしい部分。
マツモク製造の日本製です。
見てのとおりジョイントプレートの幅が狭いでしょ?
このプレートが付いている古いマツモクのギターは、これまで結構な確率でジョイントビスが錆びて折れました。
この個体は結構きれいなので大丈夫でしょうかね。
つづく