僕は嘘をつきません。
けれど、これまでの僕の人生があまりに普通ではなかったため、その話を丸々信じる人はいないどころか、理解できなくて全て嘘だと決めつけてしまう人も少なくないようです。
それが真実であるから、僕の人生は辛い道のりでしたが、今さら変わることもないので何も気にしていません。
しかしながらその人生を押し付けた母のことでまた腑に落ちない点が出てきました。
僕には生まれてこなかった兄がいると言っていた母。
まず、生まれてこなかった理由はいくつか考えられますが、
それならなぜお兄さんとわかったかってこと。
これは以前から疑問に思っていました。
性別がわかるほど成長した胎児は堕胎させることは出来ないから。
で、もしかしたらそもそも妊娠したとかいう話も作り話ではなかったかという疑問が湧いてきたのです。
生まれてこなかった兄がいたなんて話は聞いたことがないと先日親戚から言われたのです。
相手(父?)から金をせしめるために嘘をついたのではないか。
親戚と一緒に水子供養の地蔵を建てたと言ってましたが、勝手に便乗して作り話をしたのではないか。
何があっても生まれてこれなかった兄より生まれただけで幸せなのだから、挫けず生きていかなければならない。
そう思ってたくさんの我慢をし耐えてきました。
けれどそれは全て嘘だったのでは。
お前はダメだといつも言っていた両親。
何がどうダメなのか、その基準はどこにあるのかと何度も訊きました。
もし兄がいたならお前より遥かに出来が良かっただろう。
あるいは理想のワタシはお前より遥かにできるはずだから、ワタシならこうだったと言う母。
全て空想です。
お前は生まれてこなかった兄の名前をもらったのだ。
と以前から言われていましたが、どうも物語っぽい気がして、
僕の名前が兄のものでは無く、そもそも兄が僕自身でありその後にも先にもいなかったのではないかと思ってはいました。
兄がいたと思わせる方が両親には都合が良かった。
ただそれだけだったのではないか。
母の説教はどんどんエスカレートし、おまえの客だけどワタシが行って契約して良かった。
気難しい人だからもしお前が言ったなら怒らせてしまい大変なことになっていた。
だからお前はダメなんだ!
と、兄の話はどこにも無く、人のお客さんを横取りしたことを正当化し、挙句何もやっていない僕はもしお前だったらと勝手に空想して悪い結果を決めつけて怒鳴り散らした母。
存在しない兄はただの息子いびりのだしだったのではないかと。
そういうことで嘘をついたり、いじめの材料にしたりするのは最低です。
って言うかこの件では僕は一切何もやっていなかったのだから責められる理由などないのだけれど。
さらにさらに僕の後に生まれなかった兄弟もいて、実は4人兄弟になるはずだったと母は言っていた。
ただのいじめの材料にするためのネタ話しだろ。
母の頭の中では、
嘘が現実になる
事実が無かったことになる。
これは親戚も言っていましたが、意識して嘘をついているのではなく、過去のレールのポイントが切り替わったかの如く、全く別のストーリーが正しいかのような話をしました。
最初からそうだったと真顔で言うのです。
5分で記憶をなくす人の話はありましたが、母はさらに5分前の事実を書き換えて記憶するかのような言動をしました。
意識した嘘と意識しない嘘が混在し、訳のわからない人でした。
だから母がやった訳のわからないことを他人に話したところで、理解できる人はいないのです。