エレキギター自作ブーム | 我楽多車庫(ガレージガラクタ)

我楽多車庫(ガレージガラクタ)

昔国産車ディーラー勤め、現在は自営業主です。

先ほど、Masanomitsuさんのブログにコメントを書き込ませていただいた際にふと思い出したことがありました。

まずは、そのコメントに書いたギターの画像から。
ESP製のネックとボディーで組んだフライングVです。
B級品パーツなのでよく見るとボディーはセンターずれしていることがお分かり頂けると思います。
はっきり言って、致命的なずれです。

バルタンヘッド。
ムホホホホ…
って、見て欲しいのはしっかりESPのロゴマークが入ってるところ。

実はその下にオーダーした方の名前が入ってましたがこれは削った後。

確か、

Yoshi…

って入っていたかと思います。

ネック材はメイプルかな。

裏留めタイプのフロイドローズナットが時代を感じさせます。

ピックアップは、EMG81。
ジミーさんと同じという事で選んだピックアップ。

エスカッションは、フレッシャーかフレッシュのエクスプローラーからの移植。

トレモロはサドルロックなしのFRT-3みたいなやつ。

フェルナンデスのヘッドバンカーかな?

ペグとトレモロは御茶ノ水の楽器店で買ったはず。

ネックジョイントプレートもESP製。
30000円って貼ってあるのかな?

スプリングやスプリングハンガーはどうしたんだっけな。
ポットやジャックはEMGピックアップ付属のもの。

以下はインターネットミュージアム、ミューゼオに書いた説明文です。

ESPのネックとボディーで組んだフライングVです。
80年代前半、小川町のESPの屋根裏には失敗作や難ありのB級品パーツが沢山ありました。
気に入ったネックやボディーがあったら店員さんと交渉し値段を決めてもらい買っていくシステムでした。
バルタンヘッドのネックとバインディング入りのフライングVボディーにEMG81、FRT-3のサドルロック無しトレモロを取り付けて組んだギターです。
ボディーはセンターずれしています。
ヤフオクに出品して落札されたので現在は手元にありませんが思い出のギターです。


でね。

ここからはこれまでブログに書いてなかった話。

高校生の頃、特に2年から3年の17〜18歳の時期、ギターを自作するのが僕らの間でホットな話題になりました。

学年一ギターが上手く、しかも光GENJIの中にいそうなほどイケメンの同級生も、自作ギターをメインにしていました。

自作と言っても、木材から削り出すわけではなく、半完成品のネックとボディーを買って来て、パーツを取り付けて組むのです。

当時は半完成品のネックやギターなんて数限られた店でしか入手できないわけで、当時僕らが知るのは小川町のESPだけだったんじゃないかな。

まだインターネットも、アマゾンもないし、当時の激安ギターですら全て日本製。
(鎖国していたわけじゃないよ)

中国製のリーズナブルなリプレイス用ネックやボディーなど存在しなかったのです。

だから彼も屋根裏に何回か通い、気に入ったボディーとネックを探し出した。

そのボディーを塗装し、ネックと組み合わせパーツを取り付けて完成。

元々はその小川町のESPの屋根裏、また別の同級生に教えてもらったところでした。(のちにギタリストとして最大手事務所のBと契約した凄い人)

昔のことなので記憶が曖昧だけど、だから彼もESP製のボディーやネックを買っていたはず。

そんなわけで、30年以上前、僕らの間ではESP製のボディーとネックで組んだ自作コンポーネントギターが流行っていたのでした。

僕のバルタンヘッドのフライングVは、

神田小川町 屋根裏部屋出身。

ちょっと力士風に言ってみました。

ヤフオクでさばいてしまったので今は手元にありませんが懐かしい思い出です。