AE86のデフキャリア単体持ち込みでの修理依頼。定番のコンパニオンフランジのナット付近からかなりオイル漏れしてますね。
それにしても持ち込まれたデフキャリア、オープンデフなのに、ナットのカシメの状態からすると一度分解してますね。
怪しいので分解前にパックラッシュと歯当たりチェックしたら、パックラッシュは限度の2倍位広くて、歯当たりもかなりズレてる。。。なのに歯面は荒れて無いと言う不思議な状態でした。
ピニオンギア外して見ると、オイルシールは交換されてますね。但しシールの打ち込み量あって無いので、いい加減に組んでる印象ですね。プリロードもユルユルでしたので、車載状態でスペーサー交換しないで、修理したんですかね。。
外したピニオンギア見たら。これ交換されてますね。当初からの部品なら1983、1984、1985の刻印の筈なんですが、このピニオンは09の刻印が入っているので、2009年に製造された部品が入ってました。
確かに新品部品で購入すると必ず明記してある、リングギアとの組み合わせ確認の数字もあるので間違い無く交換されているのですかが。。。
リングギアチェックしてみたら、組み合わせの確認番号の明記無い。。。これピニオンギアと組み合わせ無視したリングギアで組まれてますね。オープンデフのリングギア取り付けボルトの緩み止めの状態からリングギア脱着した様子無いし、当初のリングの黄色いペイントが残っているのでまず間違い無いと思います。
ここからは推測ですが、結構改造してある車両を中古で購入したら、何故かLSDだけ入って無かったとの事なので、部品取りされてしまったんでしょうね。
他のデフキャリアが有れば丸ごと交換すると思うのですが、他のデフキャリア持って無くて、リングギア付きオープンデフを手に入れて、ピニオンギアは交換するの面倒だから、組み合わせ無視して適当に組んだ感じですかね。バックラッシュ等の数値がメチャクチャでしたが、この状態で走らせて無いので,歯当たり悪くても歯面荒れて無い感じなんでしょうね。