「晴耕雨描」の引退生活 -4ページ目

「晴耕雨描」の引退生活

趣味で始めた野菜作りと水彩画にまつわるエピソード・・・・etc。

 平成26年から静岡県中遠地域(磐田市、袋井市、森町)の精神障害者家族会を手伝うことになりました。高齢化で後継者のいないこともあって、平成28年には会長、令和3年には静岡県連合会の理事長を任されるまでになりました。

静岡県連理事長就任あいさつ

 しかし、家族会運営活動に加え、行政や関係団体などへの活動報告や各種申請書の作成などに忙殺され深夜の2時~3時に就寝するのが当たり前の生活が続きました。現役時代よりもハードなボランティア活動に持病の心臓が耐えられず、ニトロ舌下錠を頻繁に服用する限界状態でした。趣味の水彩画に時間を割くことなど考えられません。

 主治医の強い助言を受けて、県連理事長は1期2年(令和5年)で退任することが出来ました。その後、令和6年5月に中遠地域精神障害者家族会の設立50周年記念大会を大勢の関係者や一般市民の参加を得て無事に開催することが出来ました。会員数に関しても気が付いたら静岡県で最大数になっていました。後は引き継ぐだけですが、後継者が見つからずに延び延びとなり、複数の代表を設ける仕組みとすることで今年5月の定期総会にて退任することが出来ました。

 精神障がい者を持つ家族の多くは、世間の偏見と差別を恐れて誰にも相談出来ずに悩んでいます。それ故、病気への対応が遅れて重症化してしまいます。医療に繋がった場合でも、主治医の診断と処方薬に不信感を持っていることが分かりました。

 精神病への無知は、不安⇒恐怖⇒偏見⇒差別⇒無視・隔離政策へと繋がりかねません。よって、私の活動の方向は、以下の2項目に重点を置きました。

 ①地域の人に「心の病気」についての理解を拡めること

 ②精神障がい者を持つ家族に、病気・薬の知識を深めることと当事者への対処の仕方

具体的には、磐田市の当時の福祉課長さんの協力を得て、

a:「毎月1回の精神障がい者相談会」の開催、これを“広報いわた”で事前告知

b:民生委員福祉部会や社会福祉協議会福祉委員への「心の病気の出前講座」開催

c:みんなねっと(全国精神保健福祉会連合会)が支援する「家族による家族による家族学習会」の推進。病気・薬・治療・対処・社会資源・リカバリー等の勉強会

d:親亡き後を見据えた一人暮らしのために社会制度等の情報冊子を作成

 これらの活動が認められて、令和3年10月に「障害を理由とする差別を解消する取組に対する知事褒賞」を受賞しました。更に、このことが磐田市広報11月号に『きらり☆いわた人』として掲載されました。

 令和7年6月11日には、静岡県精神保健福祉協会から特別功労賞を受賞しました。