24-05-31 夏に/ 日劇ゴジラの同窓会 | ヤマダ・マサミ ART&WORK 検:ヤマダマサミ

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24-05-31 夏に/ 日劇ゴジラの同窓会

少し前、同人仲間の勝又くんと会った時に、夏ぐらいに日劇ゴジラの同窓会でもやりませんか? と言ってくれたので、そう言えばあれから45年も経つなぁと遠い時の彼方を思い浮かべてしまいました。

みんな、元気ですか?

あの1979年。10代の後半、ぼくは高3でした。勝又くんたちは中3。

春休みに「実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン」が公開され、5月に池袋文芸地下劇場で<スーパーSF 日本特撮映画大会>に通って、夏休みと同時に久しぶりの「ウルトラQ」のテレビ放映に大興奮。メインエベントが満を持しての日劇<ゴジラ映画大全集>でした。

ゴジラが25周年で本やカードが出て、新宿京王デパートでは<大ゴジラ博>が開催されていました。前年あたりから子供向けでない専門書やサントラが出始めていました。

このころ再放送で人気を博した「宇宙戦艦ヤマト」などのアニメブームとハリウッドから来た黒船「スター・ウォーズ」(77年)がSFブームを起こすと、我が方にも古き良き懐かしの特撮、怪獣ものがあるじゃないかとメディアの側から声が挙がります。

とりわけ「GORO」のウルトラマン特集は特撮の同人誌が紹介されて立ち読みしながら腰が抜けそうになりました。その人たちが児童誌の姿を借りて興味深い記事をつくり、同時にマニア向けの雑誌や伊福部昭の映画音楽のサントラを企画していたんですね。ぼくらは最初の彼らの熱心なお客さんになりました。

全国興行のゴジラ映画大全集で日劇だけが最終回18時から日替わり上映がありました。夏休みでもあり、そのため全国から怪獣ファンが集まった画期的なイベントになりました。

ぼくらは、この春ぐらいから行く先々で出会うお馴染みと同人誌を計画していました。なんと縁があって、いきなり本多監督のご自宅へ伺いました。日劇の初日に徹夜して並んだら支配人が喜んでしまい、中島さんを呼んで下さった。こうなると後には退けません。どっぷり浸かります。

まさか、それから45年、怪獣まっしぐらになってしまうとは!?

でもどの人も悔いなんてありませんよね。好きで一歩前へ出た世界です。

専門職に就いた人も仕事と趣味を割り切った人も、みんな白髪になりましたよ。亡くなった友人も居る。あとどれくらい刻が残っているんだろう。

50年目の再会を目指して、まずは45周年に同窓会でもやりましょう。

と言うお話し。

 

1979年の特撮事情

春休み 「実相寺昭雄監督作品ウルトラマン」「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」

   河崎実監督作品「√ウルトラセブン」「大怪獣フウト」上映会

5月 本多猪四郎訪問

   文芸地下劇場スーパーSF 日本特撮映画大会

7月 新宿小田急「大ゴジラ博」開催

   「ウルトラQ」再放送

8月 日劇興行ゴジラ映画大全集

 

同人誌「FERAS」「NeoFERAS」を出します。

 

この年の主な関連商品

ポピーのキングザウルス、消しゴム怪獣、超合金キングジョー、ウルトラホーク1号、山勝ペーパーコレクション「東宝大怪獣」

 

この年の主な映画

「スーパーマン」「銀河鉄道999」「エースをねらえ!」「夜叉が池」「007/ ムーンレイカー」「戦国自衛隊」

 

新番組

「ザ・ウルトラマン」「仮面ライダー(スカイ)」「メガロマン」「バトルフィーバーJ」「機動戦士ガンダム」「ルパン三世(2)」

 

出版

「スターログ」創刊「宇宙からのメッセージ特撮の秘密」「日本SF映画大集合!」「スターボーイ」「マニフィック」「SFファンタジア」「大怪獣ものしり大博士」「小型映画 アニメと特撮」「超SF映画」「闇への憧れ 所詮、死ぬまでのヒマツブシ」「すばらしき特撮映像の世界」「大特撮」テレビマガジンデラックス「ウルトラQ ウルトラ怪獣の世界」「ゴジラ映画大全集」「ゴジラ大怪獣事典」

二見書房のウルトラマンブックシリーズ、朝日ソノラマのファンタスティックコレクションシリーズ(78年~)、竹書房アドベンチャーロマンシリーズ、他

 

東宝レコード「ゴジラ」「SF映画の世界」シリーズ(77年~)、

キングレコード「ウルトラマン大百科!」「サウンド・ウルトラマン」シリーズ(78年~)、

 

あのとき、きみはどうしていた?