24-05-06 3万8千歩のミステリー・ビンさん その1 | ヤマダ・マサミ ART&WORK 検:ヤマダマサミ

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24-05-06 3万8千歩のミステリー・ビンさん その1

古谷敏さんと征く、「ビン夢道ミステリー散歩」

 

5月3日(金)

初日。秋葉原つくばエクスプレス改札口集合。この駅、初めて行きました。しかしJRのTXへの不案内のほどが半端ではないのにびっくり。初日なので早めに着こうと思っていたのに焦って迷ってギリギリになりました。

浅草へ出ます。まずは喉を潤す事になり浅草ビューホテルのラウンジへ入ります。下町のホテルはサービスが行き届き美味しいコーヒーでした。

それから歩きます。もう、連日歩くばかりです。

好天でカラッとした夏日。最高齢のビンさんがてくてく歩いてみんなが引っ張られて行く感じ。あとで気づくんですが小学校の遠足さながらの追体験。なつかしい雰囲気なんですよ。あったかくて。誰もがニコニコで。

教頭先生に引率される悪ガキたち騒ぎっぱなし。担任の女の先生が後尾に居てくれる安心感(いぬいさん担当)。そんな感じで、ぞろぞろ着いていくとときどきビンさんが後の方まで来てくれて、だいじょうぶ? と声をかけます。

今回の主旨はミステリーツアー。行く先もなにをどうするかもビンさんの頭の中にだけ。なにしろビンさんはAB型ですからね、予定を覆す名人です。臨機応変というか、千変万化。その方が面白いじゃん、と誰もやらない発想をします。ぞろぞろ続く生徒たちは先生に運命を委ねました。先生、おしっこ。そういう人は居ませんでしたが。

常連も居れば初参加、ビンさんと初対面の方も居て、ビンさんはすべての人に気遣いしてくれて、終始誰もが笑顔です。

ここで着いた先は「ウルトラセブン」が始まった時、キリヤマ隊長こと中山昭二さんが全員のチームワークを育むため、ドジョウ料理をご馳走してくれた、ビンさんの著作「ウルトラマンになった男」(小学館)にあった場所。

どぜうの飯田屋。ちなみに、ドジョウ鍋、熱くなって豆腐の中へドジョウが逃げ込んでそのまま煮込まれる料理で、ビンさんはそういう可哀相な事がまったくダメで、一箸も手を付けられなかったそうな。

刃物や蝋細工の食品見本などの専門店が並んだかっぱ橋の商店街を抜けて池波正太郎記念文庫に入りました。

余談ながら、池波先生が鬼平の執筆にあたってモデルにしたのは8代目松本幸四郎だとか。曰く、幸四郎の内蔵助が良かったそうです。であるならば初映像は東宝制作のテレビだったから、鬼平のモデルは東宝映画の「忠臣蔵 花の巻雪の巻」の内蔵助だろうか。ほぼ同じ印象なんですよね(メジャーなのは松竹カラー版、幸四郎次男の吉右衛門→白鸚)。

ビンさんがらみで加えると、ラゴンやゴーガの野長瀬三摩地が何本か東宝版「鬼平」の監督をしているんです。弓恵子(チャータム)が出たり。ビンさんが俳優を続けていたら声がかかったかもしれませんよね。

吉原の艶町エリアです。江戸時代からここで働く女性たちが心の拠り所に手を合わせた弁財天に立ち寄って合掌、記念写真も。

なにしろお日様が強烈でした。見上げる観音像に後光が射します。

見返り柳とは、遊郭で遊んだ男が帰り道の柳で名残惜しんで振り返る場所、いまの柳は6代目なんだとか。

関東大震災のとき、この弁財天の池に炎から逃れた遊女たちがこの池に身を投じて折り重なって息絶えたそうな。

遊女供養を作家で僧侶に家田荘子さんが続けている。

遊女を哀れんだ樋口一葉の記念館の前にあるお茶屋さんで休憩です。冷たいものをぐいと。なぜかぼくは熱いお汁粉を。

近道になるので、みんなでソープ街を抜けました。昼間だからふつうの感じです。誰も脱落していきません。

最後は酉の市の発祥の地、鷲神社でおのおの手を合わせます。木製の大きなお面があって、願をかけたい場所を撫でるそうな。みんな頭なでますね。頭よくなりますように。髪の毛もうぬけませんように。

浅草へ戻ります。仲見世は外人だらけです。

浅草寺の前まで移動、解散。打ち上げは下町ソウルフードに舌鼓を打ちました。あげたてのコロッケ、チャーメン、焼き飯、やきそば、赤いウインナー、焼き鳥。

浅草は、ビンさんが再起した時に、雷5656(ごろごろ)会館に何度も出ていて、お馴染みの衣装屋さんや食堂があるんです。

1万歩歩きました。

(つづく)