22-12-10 池田憲章さんの訃報
池田憲章さんの訃報が入って来て、そんなバカなと思って、ヤフーのリアルタイム項目で検索するとお悔やみの投稿が止めどなく続いている。現実のものなのだと鵜呑みにするしかありません。
後を断たない無念の思いと賞賛。
みんな池田さんと池田さんの仕事が大好きだった。たくさんの影響を与えた主が、お別れもなく10月に逝っていたとは。絶句です。
少し前に、近所づきあいをされている聖咲奇さんから、髪を切りに行ったよと伺っていました。脳梗塞をされてから引きこもりが続いたようです。
今年に入って、実兄の方がアパートから憲章さんを自身の管轄下に移したと言う話を聴きました。お医者さんの家系なので一安心したのです。
それまで同人誌を送っていたんですが、そこから宛先が分からなくて先号あたりから送ってなくて。年齢的にもまだまだやれると思い込んでいました。
山のような資料はコンテナへ移されたそうです。今後整理されるのかどうか。それよりも、思えば、怪獣倶楽部の時ならぬドラマ化の切っ掛けになった、まんだらけが出した1冊の本で、池田さんの仕事の詳細がリスト化された。圧巻の仕事量でした。手書きで、ぜんぶ記憶から呼び出したリストでした。
池田さんとしてはあれで一区切りつけたのかもしれません。でももちろん、活力の塊の人でしたから、まだまだ活躍は続けたかったはずです。現に、車椅子でも集まりには出てくれていた。67歳は若すぎますよ。
写真。同人誌「高山良策の世界」の時。90年代。
高山良策さんが亡くなってから20年、お子さんの居ないお宅なので、みんなで年に数回にぎやかしに伺いました。
池田さんは毎回来てくれて、たいてい仕事で外周りしてから寄りに来るため、夏の暑いときは汗だくになっているのに、座った瞬間お喋りが始まる。
なんの脈絡もなく、勝手な会話の一人舞台なんだけど、誰もが聴き入って、利子さんもにこにこしている。
楽しかった思い出を噛みしめます。
ありがとうございました、憲章さん。