close out sky | GAQ BLOG

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GAQ(VOLKIN vo)

今年で我々は結成20周年になる。
この1年半のコロナ禍に加えて怪我、病気、出産と色々と重なり思うように活動をできない中だがどうにかこうにか20周年を迎えた。
たかだか20年と思われるかもしれないが、何でも長続きしないおれにとっては20年続けれた事がある意味奇跡だと思う。我々は毎年アルバム出してツアーやって年間100本のライブをやってってペースでは無いが日々朝から晩まで働き家族を養い毎週仕事後に真夜中まで練習しそれで続けてきた20年。メンバーチェンジや事故による大怪我、子育てや仕事の都合により活動できない時ももちろんあった。合計で2、3年は休んでたかもしれない。それでも続けた20年。

前置きが長くなった。
この20周年を記念して音源を出そうって話になり曲を剪定した。今、アルバムに向けて曲を作ってる。そこからの先行も考えたけどアルバムは流れも含めて表現したいから違う曲を選んだ。
それは2003年に出したデモCD-Rに収録された曲だ。
この曲には実は原曲があってオリジナルメンバーのエダニがVOLKIN以前に演っていたSPIRAL CURVEっていうハードなギターロックバンドの曲"LOSER"おれは何度かライブで聴いてて、デモテープも持ってた。この曲のサビが凄く好きで2003年に新しく曲を作ろうって時にこの曲(LOSER)のサビをちょーだいってエダニに頼んだんだ。SPIRAL CURVEもその時は活動休止状態でやる事は無いから良いよって快諾してくれてサビのメロディを貰ったんだ。あとはエダニとおれの2人でリフや構成を決めてサビのメロディがあったから実に30分くらいで完成したんだ。そしてスタジオにそれを持っていって全員で完成させたんだ。
それから当時はプロデューサー的な立ち位置だったユウにレコーディングしてもらいデモCD-Rを作成した。
2003年の6月くらいから2006年末までこの曲はやり続け2007年のツインドラム期にはセットリストから外れて2008年のマス君加入から2009年の5月まで演ってた。それから長い間やらなくなって2019年の年末にふと思い出して2020年、コロナ禍になる前のライブで今のメンバーで演ったんだ。
音が変われば歌詞も変わる。不変と変化。
タイトルのclose out skyのclose outってのはサーフィン用語で波がデカ過ぎてぐじゃぐじゃでサーフィンできない波の状況を言うんだ。この曲を作る前の年2002年、おれは超ブラック企業で働いてた。朝6時から長い時は翌日夜中3時まで働かされてた(毎日平均で朝6時から24時まで仕事)その時はまだインディーズブームがまだ終わってなくて(もしくは終わりかけ)ライブハウスも連日満員、大したことない奴らが売れてチヤホヤされてる。それを横目に身体がボロボロになって気が狂う程に働かされてた。仕事中に空を見上げても、晴れた空見ても全く心は晴れない。この地獄はいつまで続くのか、まさにクローズアウトされた空だった。
そんな状況下ふと頭によぎった言葉がこの曲のタイトル。完全に英語として正しくないしおれの造語だけれどもどんな言葉よりも表現された言葉だ。文法なんざどーでもいい。大事なのは身体から滲み出てくる肉体言語だ。
少し話がズレた。
おれらは古くて最新の曲を配信リリースする。
シングルの止揚はアルバムの登竜門。
前作の雷鳥はsklawlの絵に触発されて製作され被災地での体験を注いだ曲。
今回は古くて新しい、相反する曲。
これからまたアルバムに向けて製作再開だ。
それまではこの曲で楽しんで頂けたらなと。
20年、色々あったな。おれはまだ楽しかったってより別の感情の方が強い。


長々と書いてしまったけどとりあえず聴いてくらたらコレ幸い。
こちらで配信しております





ではまた。