『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』



年末年始で予告を観るたびにドキワクしていた本作、やっと観に行くことができました!!キラキラ

学生の頃にハマったのはエンジェルハートでしたが、当時はアニメももちろん終わっている頃で、ひたすら漫画ばかり読んでいました。

ですが、学業と部活で忙しい日々を送っているうちに。いつしか熱は冷めてしまっていました。



正直、本作に触れるのが久しぶりすぎて着いていけるか不安でしたが、全然心配ありませんでした。

めちゃくちゃ興奮しました!

キャラクターの動き、音楽、演出、ファンサービスが良すぎる!

何度でも観れる!

ストーリーはとくに捻ってるわけでは無いですけど、とにかく彼らがスクリーンに映ってるだけで最高です!(中身の無い感想ですみません)



エンジェルハート、途中で読まなくなって売ってしまった事が悔やまれます。

…ということで熱がさめないうちにメルカリを漁ってシティーハンター原作大人買いしてしまいました…ガーンキラキラ



思わぬ出費でしたが、今年はライブ参戦はしないと決めているので(昨年遊びすぎた)、しばらくはシティーハンターで心を満たします。

あぁ…アニプレックスさん、ありがとう!!





スクリーンでリョウに火を噴かされていたゴジラさん。


時代小説にのめりこんだ時期に読んだ冲方 丁の『天地明察』が大好きだったのですが、本作は現代物であまり注目していませんでした。

ですが、先日友人に誘われたので鑑賞。



流れが完全に『十二人の怒れる男』である。
…というのが率直な感想です。

『十二人の怒れる男』は有罪か無罪か、について大多数が有罪であるところから無罪に逆転していきます。

本作は死を望む十二人の若者たち集い、“今死ぬか。話し合ってから死ぬか。”を話し合いで決めることから始まります。



ともあれ今注目の若手実力派の集まりなのでそれなりに見応えはあった。

なかでも真剣佑と杉咲花の演技力は光っていたように思います。高杉真宙は知名度の割に存在感を抑えていたのもある意味演技力だと思いました。



見終わったあと、旦那にどうだったか聞かれたので"『十二人の怒れる男』だったわ"って言ったら、この名作を知らなかったらしいので早速レンタルしてきました。

うーん、やはり、名作!!




映画『蜘蛛の巣を払う女』観てきました。
『ドラゴンタトゥーの女』に比べ、公開規模が狭く、なかなか行けてませんでした。



"結果的には楽しく観れました"の一言ですかね。




フィンチャー版は概ね原作に沿っていたし、色んな方が書かれていますがキャストが素晴らしいこと、演出…いや、フィンチャー版の評価は置いといて。

のっけからリスベットの自宅が"どこやねん、これwww"って感じで原作とは真逆の空間に住んでいたので、"よし、これは原作とは違う作品として観ることにしよう"と早い段階で見切りをつけることができました。

ミカエルの協力の仕方とか、アウグストのキャラ設定とか、クライマックスとか、オリジナリティありすぎ。



とはいえ、シリーズの流れを汲んでミカエルとの距離感とか、父親の件とか、ミレニアムの魅力はふんだんに盛り込んでいて、ファンとしてはこれまで経緯を自然と読み取りながら観ていくことで、より作品の深いとこまで読み取りながら観ることが出来たので、"結果的には楽しく観れました"。

クレア・フォイもルーニー・マーラと雰囲気違いすぎだけど、演技力は素晴らしいと思います。



しかし、原作を読んでない人はどうなんでしょう?

姉妹の因縁に巻き込まれたドタバタ犯罪映画という感じでしょうか。

シリーズの流れを知らずに楽しめる作品を目指したのでしょうか?それは達成してるのでしょうか?



ともあれ、大好きなシリーズの映画化は嬉しいものです。また原作を読み直すきっかけとなり、何度読み直してもおもしろい作品です。

シリーズ6作目もまもなく発売の噂がありますが、果たして。

まだまだ楽しませてくれるミレニアムシリーズの今後が楽しみです!









ハリウッド版ミレニアム『ドラゴンタトゥーの女』の続編(正確には2作品飛ばしてるけど)が2019年の年明けに公開されると聞いて読み返していたミレニアムシリーズは、2018年内に読み終えることが出来ました。



ミレニアムシリーズって、印象として社会問題がふんだんに盛り込まれた社会派なミステリーサスペンスなイメージです。

シリーズ4,5作目は、シリーズ1(『ドラゴンタトゥーの女』)~3作のオリジナルの作者の死によって別の方が書かれているので、しばらく手にとれないでいました。

しかし今回映画化すると知り、予習も兼ねて、かねてからネット上の評価の悪くなかったシリーズ続編を読むに至りましたが、結果的に大満足の作品でした。



オリジナルの作者に比べ、社会問題への切り込みは薄くなったものの、物語の作り込みが繊細で、過去作品へのリスペクトを感じる点でとても好感が持てます。

キャラクターの個性も生かしており、なによりリスベットと、ミカエルがなかなか接触しない感じがファンのミレニアム愛をくすぐります!



もう続編が待ち遠しいです。

『蜘蛛の巣を払う女』の感想も後程。
2018.11.3(土)フェルメール展に行って来ました!
(だいぶ経ってしまった…)



5がつにベルギー・オランダ旅行へ行った際にも、フェルメールの作品にはたくさん触れました。

美味しいビールが飲みたい!
でもドイツはメジャーだよなー。
ベルギーがあるか。
となりにオランダがある?

あれ?意外と小さい国?
ツアー見るとめっちゃ色んな都市回れる?
え?風車ってあの有名な?
小便小僧見れたら世界三大がっかりスポット2つおさえられる?

…とそんなこんなで目的地は決定しました。



長い前置きは良いとして。
今回初めてがっつりツアーを組んで申し込んでみると、大半が美術作品の案内となるものでした。

ルーベンス(こちらも今、展示会やってますね)
ゴッホ
レンブラント
フェルメール
…etc

美術作品にたくさん触れる旅行となり、ガイドさんの巧みな話術により、どっぷり興味をひかれました。

興奮冷めやらぬうちに、フェルメール作品が上野に来るというではないですか!!!

…というのがいきさつで行って参りました。

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フェルメールの代表作は世界各国に散らばってる事を初めて知りました。

オランダで見たのは
『牛乳を注ぐ女』
だけでした。

どの作品も、目の前にある光景みたい。
光のさしこみかたとか、線の捉え方とか。
こうやって並べて世界各国のフェルメール作品を見られるのは確かに貴重な経験なんだなと思いました。

それにしても、いやー。すごい人ですね!

あんな狭い部屋によくあれだけの人が入りましたね。

フェルメールの作品は最後の部屋に一気に飾ってありましたが、ここがもう大変…後ろから横から、人人人…。

スタッフも
『並ばずにご自由にご覧くださーい!』
と大声を出していましたが、
"いや、そもそも作品に近付けねーよwww"

そんなこんなで油絵や西洋美術の素晴らしさを教えていただいたツアーガイドさんにも感謝ですね。


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おまけ
 オランダ旅行の写真。

上は上野に来た作品。

下は上野に来なかった作品。
『真珠の耳飾りの女』
やはりひときわオーラがありましたね!






撮影はフラッシュさえ使わなければオッケー。
ガイドさんもわかっていて、まずは美術館を案内する前に、人気作品を一通りまわって撮影タイムにしてくれました。



『A GHOST STORY』@新宿シネマカリテ



引っ越してから、ミニシアターを観る機会が減ってしまいましたが、あるとき"ケイシーアフレックをおがみたい!"と思い立って検索したところ、発見したのか本作です。

Twitterで流れる感想はどれも満足度の高そうなものばかり。そしてみての通り古風な幽霊がメインだって!予告やあらすじを観るだけで、久々に"これは今観なければいけない作品だ!!"とピンと来たのですぐに映画館へ。



そして本当に満足度の高い作品でした。正直に言って、同じシーンの長まわしには少し不安を感じました。

しかし物語が進んでいくにつれて、ゴーストの回りに流れる時間や、変わりゆく風景、人には、ゴーストの孤独をじわじわと増強させていきます。

そしてラストのシーン…



( ノД`)… 



ネタバレはしたくないので!!



一緒に観た友人とはラストのシーンについてあれこれ論議しましたが、結局あのラストだからこその観終わってからの満足感なのだと思いました。



個人的にはルーニー・マーラが一人でベッドに横になるシーンがすごく印象的です。

その前にケイシー・アフレックと2人でベッドに横になるシーンが、こちらも長回しで同じシーンが続くのですが、その後だからこそ"1人"のシーンがより孤独や悲しみが伝わってきて胸が痛くなりました。

昨日まで一緒に寝てた人かもういない。

そんな悲しいことは無いですよね?

久々に満足度の高い作品に出会えて最高です。








『ミレニアム』シリーズ三部作@スティーグ・ラーソン




年明けにシリーズ4作目が上映されると知り、急いで原作を読まねばと思い、2週間かけて大慌てで復習を終えたところです。

ところが何度も読み返したのに、未だに見ごたえはあって、ここまで読み終えたことに達成感を感じすぎてしまって4作目になかなかうつれません!

夫がいる女性と、夫に認証された愛人ジャーナリストのミカエル。彼の友情を貫く姿勢はとても尊敬できると言えます。

自閉症気味で、社会性の無い、小柄な女性ハッカーリスベット。彼女は人権侵害にあい続け、公的機関を一切信用せず、自分の身は自分で守ってきています。小柄な身体でもボクシングをやろうと思うのは見習うべき姿勢かと。

人権侵害、同性愛、社会性の無い人間、人種・男女差別、人身売買、後見人制度…様々な社会問題をここまでストーリーに混ぜこんで一つの作品としているところが本作の読みごたえのある一要素だと思います。面白いだけでなく、色々考えさせられることも多いです。

そして必ずみんながリスベットを好きになります。





ミレニアム愛が溢れて止まらないのでこれくらいに。

そう、ようするに3部作を読んで燃え尽き症候群に陥ってしまったので4作目の原作がなかなか頭に入ってこないのです!!!えーんアセアセ

新作の映画はだいぶスタッフが変わってしまったようですが、それでも期待をして待ちたいです!
『JARU JARU TOWER 2018』
2018.11.3(土)ジャルジャル単独コントライブに参加してきました!!



公式サイトはこちら

ジャルジャルは数年前に新宿ルミネで一度観たことがあったのですが、その時も一番の爆笑を取っていて、その後、中々機会がなかったのですが、いつかまた観たいと思ってたら、お誘いがかかったので行って来ました!お笑いは好きなのですが、自分でチケットを取ろうと思い付くことが無いので、お誘いいただけるのは幸いです(^^)

漫才もやるお二人ですが、今回はコントライブでした。何か感想を言ってしまうとネタバレですから控えますが、本当に楽しいライブでした。

まず、MCも無く、コントネタが次々繰り広げられるわけですが、その演出の巧みさに驚かせられました。爆笑あり、悲鳴ありの、お腹いっぱいライブです。

一つも観たことあるネタはなく(にちようチャップリンで見かけたキャラはいましたが)、とても新鮮なネタでしたし、演技力もあるし、めまぐるしく変わっていくシーンで、異なるキャラの演じ分けを観ていると、お二人が命がけでライブに望んでいるのではないかと思ってしまうほどでした。

べた褒めすぎて引かれそうですが、とにもかくにも満足だったことが伝わればと思います

今回は全国の数ヵ所で公演をしていたようですが、並行してM-1グランプリにも出場していて、しかもつい先日、決勝進出決定!本当のプロだなと思います。決勝でトレンディエンジェルに負けた年の録画がまだ残っているのですが、あのときは本当に残念でしたが仕方がなかったのかなという感想がなきにしもあらず(^^;

ぜひリベンジを果たして欲しいなと思います、応援します!

『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』

filmarksさんの試写会に当選して、一足早く鑑賞。




前作はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督(『ブレードランナー2029』『メッセージ』など)、音楽ヨハンヨ・ハンソンがタッグを組んでいて、実は前作もfilmarksさんの試写会で鑑賞し、その時も作品の内容に衝撃を受けたのを覚えています。

メキシコの麻薬カルテル系の映画はリアルに描けばグロくなってしまうし、抑えすぎると全くリアリティが無くなって面白くなくなってしまうと聞きました。

本作はR指定が無いものの、本国の人が見ても面白いと感じることが出来るような演出なのだそうです。(トークショーで話されていました。)一部衝撃的なシーンが無いわけではありませんが、許容範囲でしょう。少しくらいあるほうが、観ているこっちもリアルに感じると思います。


前作はエミリーブラント演じるFBI捜査官のケイトが、麻薬カルテルの捜査員に抜擢され、彼女目線でストーリーが進んでいきます。

1作品目でメキシコの麻薬カルテル・組織を取り巻く現状と、そこに挑む捜査員の厳しさのようなものをもともと部外者であるケイト目線で描くことで、全体像を客観的に観ることが出来たような気がします。

本作では、捜査員(ベニチオ・デル・トロ演じるアレハンドロや、ジョシュ・ブローリン演じるマット・グレイヴァー)目線で描かれていました。

合わせて組織に巻き込まれる少年(移民ビジネスに誘われる少年)、少女(麻薬マフィアを親に持つ娘)が今回の主題ともなっています。子どもまでもがターゲットになる、恐ろしい現実を、ある意味淡々と描いています。

本当に身近にこんなことがあるって、どんな世界なんだろうと、恐怖を抱かずにはいられません。


"淡々と"という表現をしましたが、観たあとの満足感はとても高いです。

前作音楽のヨハンソン・ヨハンソン氏は今年のはじめにお亡くなりになられたそうです。(とても残念です。お悔やみ申し上げます。)ですが氏の雰囲気を引き継いでいると思います。重低音の響くなかに、広がるメキシコの地を映すシーンは前作からですが、このシーンが作品に奥深さを感じさせてくれているような気がします。


ところでトークショーでこの作品は3部作になってると聞いてますます今後が楽しみになってきました。


早く続編を観て、完結ならばDVD三部セット、出して欲しい!買いたい!と今からワクワクせずにいられません!




『雲ながれゆく』池波正太郎

 あまりにも池波正太郎の著書を読みすぎて暫く離れていたのですが、また読みたくなって手に取りました。
 



 夫を亡くしたお歌を中心に話は広がっていく。
  実家を継いだ兄が経営する料理屋「大村屋」を手伝うか
  亡き夫が残し、義弟が継いだ菓子店「笹屋」を立て直すか
  かたき討ちの為に身を隠す三沢又太郎のお世話をしたり
  自分を手ごめにした行きずりの浪人馬杉源吾との不思議な恋があったり
 こんなに忙しない身の上があるのかと思うほど。
 

 お歌は悩みながらも、周りの人たちとよく話し合い、乗り越えていきます。そんなお歌の姿から目を離すことが出来ず、勤務入りのギリギリまで読みふけってあっという間に終わりました
 お店の手伝いや人の世話だけなら味気ないが、やはり浪人との恋仲?しかも自分を手ごめにした?どうしてそうなった!!でも何やら熱々だぞと!!あぁ…でもなぜラスト…と思ったのですが、お歌の悩みの種であった"店"のやりくり、又太郎の敵討ち、それを晴らしたのちに浪人と…とそう全てがうまくいくわけではないところがうまいなと思う。それが本書の魅力であり、読み終わった後の余韻の心地よさなのだと思いました。


 
 先に『旅路』を読んだのですが、女性を主人公した初期の作品なんだそう。時代小説ばかり読んでいたので、ちょっと離れようと、最近はシャーロックホームズを読んだりしていましたが、まだやはり熱は冷めていないようで、もう少し池波正太郎の世界に浸っていたいと思います。

 ところで山本周五郎作品もあるのですが、池波正太郎作品が面白すぎて手を出せていないので、早く読み始めたいところ。



こちらも読みごたえある面白い作品でございましたよ