笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説
売れない芸人徳永は、師として仰ぐべき先輩神谷に出会った。
そのお笑い哲学に心酔しつつ別の道を歩む徳永。
二人の運命は。
第153回芥川賞受賞作
お笑い芸人二人。
奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、
彼を師と慕う後輩徳永。
笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。
神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。
彼らの人生はどう変転していくのか。
人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!
「文學界」を史上初の大増刷に導いた話題作。