気の置けない間柄ではあるけれどいつもと同じ店じゃなんだし・・・
知人に紹介されたのがこちら。
1ヶ月ほど前にオープンしたばかりだけど、
知人はすでに3回利用しているとか。
銀座7丁目。このあたりは高級鮨店の激戦区。

さすがオープンしたばかりあってカウンターの白木がまぶしい。
カウンター10席ぐらいかな。テーブル4人席が3つ、6人席が1つ。

早いスタートだったので一番乗りです。
12,000円のコースのみ。足りなければ追加は出来るそうです。
最初に出てきたのは青森県十三湖産のしじみの一番出汁。
こういうの嬉しいですね。肝臓にも優しい。

いきなり大間の中とろからスタート。
程よくのった脂が上品です。良質なのでさっぱりしてます。
三崎の釣りあじ。新鮮です。

下田の墨いか。岩塩とゆずでいただきます。
やわらかくて歯切れがいい。ねっとりした食感と甘味が塩に合う。
。

氷見の寒ぶり。霜降りにされることで旨味が増します。
脂ののったぶりをおろしポン酢でさっぱりと。
こういうのも鰤大根って言うのかな?
愛知のかわはぎ。この時期一番好きなネタです。
白身のかすかな甘味と肝の旨味が絶妙。
赤酢のシャリとの相性もいいですね。

大分の寒鰆。こちらも霜降り。玉葱をすりおろしヅケに。
味もいいけど香りもよかった。

口替りに、と明太子のわさび漬け。軽く炙っています。

いきなり鍋登場。五島のクエのしゃぶしゃぶです。
ねぎと若布と一緒にポン酢で。温まります。
鍋が出てきたからそろそろ締めか?
ちょっと物足りないぞ、と不安になったけど出てくる、出てくる。
宮城の寒平目。これもこの時期ならではですね。
脂がのっているけどクセがなく平目ならではの歯応え。
あわびの含ませ煮。昆布で巻いて4時間、
カツオ出汁で2時間煮込んでるそうです。

とにかくこのお店、必ずひと手間ふた手間入ってるんです。
これぞ江戸前の仕事って感じです。
カウンターから板さんの手元が丸見えってのも考えるとすごいこと。
それだけ自信もあるんでしょう。
三陸の牡蠣。バターで炒めてからオイル漬けに。
ごま油の香りがここにきて更に食欲そそります。
これだけ写真すんごいボケた。

大間の赤身のヅケ。キメ細かく照りが美しい。

べったら漬けにもゆずが。仕事が細かい。

北海道のいくら小どんぶり。歯ざわりの良いいくら。
結構お腹も膨れてきたぞ。
五島ののどぐろ。この脂ののりは白身じゃないですね。

甘海老の酒盗。軽く炙ってます。あれ?写真がない。
たかが甘海老、されど甘海老。
白子炙りのにぎり。この日一番驚いたのがこれ。
醤油漬けにされた白子をさらに炙って、それを軍艦じゃなくにぎりで。
手間を惜しまないのが素晴らしい。

大間の鮪でつくったとろたくの巻物。
このサイズのとろたくってのも初めて。
北海道のばふん雲丹。うまっ!と思った瞬間溶けてしまいました。

かんぴょう手巻。パリっとした海苔と山葵がいいアクセント。
やっぱり鮨屋でかんぴょう巻は欠かせません。

大間の大とろの炙り。岩塩と山葵でいただきます。
これで赤身、中とろ、大とろ、巻物と大間三昧完結。

江戸前の穴子。臭みなくふわふわ。濃い目のツメも好みでした。
〆の玉子焼はほとんどスイーツ。

しじみの赤出汁でホッ。

ホントのスイーツは佐賀のいちご。すっきりした甘味でさっぱり〆。

われながらよく食べた。とても追加は出来ません。
日本酒も旬にこだわっているためメニューなし。
板さんおすすめ宮城の日高見芳醇辛口純米吟醸と
広島の賀茂金秀特別純米を。

どちらもすっきりとした辛口でお鮨との相性◎でした。
とにかくお腹いっぱいです。銀座でこのCPはなかなかないです。
女性は完食できるのかな?いや女性の方が食うか。。
板さんの会話を邪魔しない説明も好印象。
若いグループもいたけど接待やデート向き。
江戸前鮨って東京湾で獲れる魚のことだけじゃなくて、「仕事」だと思います。
久しぶりに銀座の鮨を堪能できました。