2作いっぺんに紹介。
正直好みの作家さんではないかな。
面白いのは面白いけど、趣味じゃない作品はとことん趣味じゃない。
もちろんあくまで個人的な意見だけど、その落差が激しい。
この2作は好きなほうです。
「グラスホッパー」
妻を殺した男に復讐しようと、職を辞し、
男の父親が経営する会社に契約社員として入った鈴木。
ところが、自分の目の前でその男が車に轢かれる。
「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業だった。
命じられるままに押し屋を追った鈴木だが、
押し屋に温かい家庭があることを知り、
その居場所を上司に報告できなくなってしまう。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨は過去を清算するために、
ナイフ使いの殺し屋・蝉は手柄を立てるために、押し屋を探していた。
「マリアビートル」
復習するため、東京発盛岡行きの東北新幹線 <はやて> に乗り込む。
狡猾な中学生王子。腕利きの二人組蜜柑&檸檬。
ツキのない殺し屋七尾。
彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み、
物騒な男たちを乗せた東京発の新幹線は、北を目指して疾走する!
マリアビートルはグラスホッパーの続編ってことらしい。
マリアビートルだけ読んでもわからないわけでもないが。