アルタイ山脈で守り抜かれたカザフ伝統のイヌワシ狩り文化
猛禽類を調教して獲物をとる狩人を日本では総称して「鷹匠」と呼びます。日本でも古来、クマタカによる鷹狩は武士のたしなみでした。アラブではハヤブサを使った貴族のスポーツとして今でも人気があります。でも実生活に鷹匠文化が残っているのは世界でもわずか。アルタイ山脈に暮すカザフ民族がその文化の継承者です。中でも群を抜いて多くの優秀な鷹匠が現役で活動しているのがモンゴル国バヤンウルギーです。社会主義による伝統文化の弾圧、市場経済化による経済的な困難に耐えて民族の誇りであるイヌワシ鷹匠文化を守り続けています。伝統的な鷹匠装束に身を包んだサグサイソムのベテラン鷹匠の皆さん。重要な行事には必ず登場。サグサイソムは県庁所在地ウルギーから約30km。快適な宿泊施設もあり、一番手軽なカザフ文化体験できる村です。
希少動物を守りながら共に生きる試み
イヌワシはワシントン条約の絶滅危惧、希少動物にリストアップされている世界でも貴重な猛禽類です。鷹匠が飼育するイヌワシは国の認可 登録を受けています。餌となるウサギのような野生動物が激減したため、イヌワシ飼育も難しくなってきました。そこで2002年に鷹匠たちが結束してイヌワ シの生態調査と保護活動、そして民族伝統文化の保護と振興を目的とした「モンゴルイヌワシ協会」を設立。モンゴル国立科学アカデミーの鳥類学者と一緒に毎 年、イヌワシの計測や狩猟状況、生息環境の調査をしています。
鷹匠さんと一緒にイヌワシの個体計測中。計測後に番号付きの足輪をはめて、登録証を渡します。イヌワシの寿命は約20歳。1歳前後で捕獲し、繁殖能力があり自立生活もできる9歳くらいのうちに自然に帰します。
日程表
日数 |
宿泊施設 |
交通手段 |
日程とツアーポイント |
食事 |
1 |
ウランバートル市内ホテル泊 |
航空機 専用車 |
午後、空路、モンゴルの首都ウランバートルへ。 |
昼× 夕○ |
2 |
ツーリストキャンプ場・ ゲル |
航空機 専用車 |
朝食後、車にて空港へ。国内線にて空路、バヤンウルギーへ向かいます。 |
朝○ 昼○ 夕○ |
3 |
ツーリストキャンプ場・ ゲル |
専用車 |
朝食後、車にてカザフ族の遊牧民のゲルへ。伝統的な馬に乗りイヌワシを使って狩りをおこなう鷲匠の生活体験。 |
朝○ 昼○ 夕○ |
4 |
ウランバートル市内ホテル泊 |
航空機 専用車 |
朝食後、車にて空港へ。国内線にて空路、ウランバートルへ。 |
朝○ 昼○ 夕○ |
5 |
ウランバートル市内ホテル泊 |
専用車 |
朝食後、ウランバートル市内観光へ。 |
朝○ 昼○ 夕○ |
6 |
|
専用車 航空機 |
午前:日本語ガイドと共にお車で空港へ。 |
朝○ |