東京の介護施設に引っ越した、
熱海の母宅の、
荷物処分が、控えている。
今月末に、引き渡しする。
今月中に、空っぽにしないと。。。
100平米のマンション。
どれだけのモノを処分することになるやら。
家具一式は、
母の弟叔父が、引き取ってくれる。
叔父宅は、神戸なので、移送手配しないと。
母が、気に入って、
可愛がっていたモノたちが、
主人なき後、とつぜん、ゴミになる。
家具、シャンデリア、食器、お洋服、、、
フェイラーが大好きだった。
山ほどのタオル、エプロン、スリッパ、、、
ぜんぶ、ゴミ。
ある日を境に、すべてが、ゴミになる。
いたたまれないが、仕方ない。
家具移送に、2トン、
廃棄処分に、3トンのトラックと、
廃棄処分専門家2名を、依頼した。
廃棄処分するには、
引っ越しの、数倍の費用がかかる。
お仏壇も、焚き上げる。
立派な、お仏壇が買えるくらいの、
ご供養代とお焚き上げ代を、請求された。
なんでも、処分の方が、
手間も費用もかかる。
母の妹叔母が、お位牌を捨ててしまい、
お寺に、作り直しを頼んだら、
過去帳を調べるのが、面倒だから、
お墓に行って、墓誌の写真撮って、
仏具屋に頼んでくれ、と言われた。
面倒!?って、言ったわね!
と、目が覚めた。
この住職は、父の納骨に立ち合わず、
輸入高級車2台並べて、試乗していた、
ことも、思い出した。
このお寺とも、おさらば、清清する。
いよいよ、熱海と、縁が切れる。
曽祖父、祖父、父が、
引退後に、過ごした土地だった。
子どもの頃からの、思い出がある。
こうやって、片づいていく。
実家は、
6年前に売却して、なくなっている。
お墓も終うことが、決まった。
なんだか、根っこを失うようで、
シンミリしてしまう。
本家従兄弟、
長男の弟が決めたこと。
彼らが、本流。
私は、女、支流だ。
もがいてみたところで、
しょせん、支流。
本流に、飲み込まれてしまった。
ご先祖さま方、
亡き父、叔父、叔母には、
新調した小さなお仏壇に、
手を合わせようと思う。
これで、いいんだと思う。
いずれ、すべてが、ゴミになる。
ぜんぶが、平らになってしまう。
自分にとって、大切でも、宝物でも、
人からみれば、ゴミでしかない。
自分の部屋を、
グルーッと見まわしてみて、
ぜんぶ、ゴミかも、と思える。
アレも、ゴミ?
コレだって、ゴミ??
ゴミに囲まれて、暮らしてる気分になる。
スコットランドのある修道女が、
亡くなった時に、
聖書と、
ロザリオ、
修道着だけだった、
話しを思い出して、ため息ついている。
カルメル山のマリア様の絵が大好き、
クラマが、こうして、
マリア様に抱かれていますように、と、
毎日、この絵にお祈りしている、
けれど、いずれ、
この絵だって、ゴミに、なる、、、