すぐ役立たないことにも
大切なものが
あるのではないでしょうか
神谷美恵子
(「見えないもの、聞こえないもの」より)
精神科医でもある神谷美恵子は
私たちにすばらしい道標を残してくれました
命や生きがいについて考えるとき
彼女の言葉に光を見出す人も
多いのではないでしょうか
彼女のエッセイには
日常の糧になるような
きらりと光る言葉がちりばめられています
日々
「現実」の日常生活に
追われている私たち
でも
彼女は言います
神戸女学院にて (1962年頃)
現実とは果たして
見えたり聞こえたりするものだけで
できているのでしょうか
「現実をはるかにはみ出した
大きな心の世界」
これこそ一層大切な現実だというのです
なぜなら
「いつまでも私たちを発らつと
させてくれる
おどろきやよろこびや夢は
この心の世界から湧き出て」
くるものだから・・・・・・
長島愛生園での神谷美恵子(1966年)
忙しい世の中になって
ますます
すぐに役立つものばかりを
追い求める傾向が
強くなってきているような気がします
その分
心の世界から湧き出てくる生きる喜びを
感じられなくなっているのでは
ないでしょうか
脳も
すべての部分を
使っているのではないのだとか
でも使わない部分も
きっと必要な部分だと思うのです
どういう役割をするのかが
まだ見えないだけなのかもしれません
たとえ役にたたないように思えても
実はなくてはならないもの
なのかもしれないのです
かみや・みえこ
精神科医、随筆家
大正三年(1914)一月十二日
〜
昭和五十四年(1979)十月二十二日
昭和十九年に東京大学精神科医局に入局
精神科医となります
三十二年より長島愛生園で
ハンセン病患者の精神医学的調査を
始めるかたわら
彼らの診療を続けました
著書に『生きがいについて』
『こころの旅』などがあります
🌿
こんばんは✨✨✨
✨✨光のかけら✨✨ 拾って下さって
ありがとうございます
鳥人🕊伍鳥でも届けた 神谷美恵子女史🌿
二回目の言の葉🌿です
みなさんのあたたかい心葉🍀で
前回の言の葉🌿が
公式ジャンル記事ランキング11位🌿
となりました
触れて下さったみなさん🍀
本当にありがとうございます
🙇♀️