ある日、知る
こころに色があることを
言葉に色があることを
音楽に色があることを
時間に色があることを
わたしに色があることを
夏の色2
清々しい空気の透明感が
夏の色に近づいていきます
紫陽花青
【あじさいあお】
明るい青紫
み空色に比べ
わずかなくすみがあります
梅雨時に色めく紫陽花の
グラデーション
紫陽花の名は
あづさあい
集 小 藍
が由来
小さな藍の集まった花の意味です
紫陽花は
万葉集に登場しますが
その後は江戸時代まで登場しません
江戸時代
日本に来た医師シーボルトは
紫陽花を美しい日本の花として
日本植物誌
に紹介しています
純日本産の紫陽花は
海を渡り18世紀
英国王立植物園にも植えられました
紫陽花や きのふの誠
けふの嘘
子規
様々に変化する紫陽花の花の色を
移ろいやすい人の心に重ねています
手まり咲き
がく咲き
楝色
【おうちいろ】
別名
樗色
【おうちいろ】
明るい紫
楝*おうち の木の花のような
薄い青紫色をいいます
楝はセンダン科の落葉高木で
8メートルあまりになります
暖かい地方の海辺などに自生し
5〜6月頃に花が咲きます
楝おうち は 栴檀せんだん
の古名
薄紫の花を咲かせるので
その花色からこの色名が生まれました
栴檀は双葉より芳し
といって
本来は香木として
知られているのですが
楝という名前も
万葉集
に詠まれているように
古くから使われていました
妹*いもが見し
あふちの花はちりぬべし
わが泣く涙いまだ干*ひ なくに
巻五
このようにあふちとも
いっていたようです
平安時代には
明らかに花の紫色が意識されています
枕草子にも
むらさきの紙に楝の花
あをき紙に菖蒲*そうぶ の葉
と列記されています
ここでは清少納言は
楝の花を紫の代表に選んでいます
南方熊楠
みなかたくまぐす
は臨終の床で
天井一面に紫の花が咲いている
医者が来ると
この花が消えてしまうから
呼ばないでおくれ
と言ったといいますが
その紫の花は楝といわれています
螢
下仕へはあふちの裾濃の裳
源氏
(11世紀前)
かがやく藤壼
五月五日に成りぬれば
人々菖蒲(さうぶ)・あふちなどの唐衣
表着(うはぎ)なども
をかしえ折り知りたるやうに見ゆるに
栄花
(11世紀中〜後)
世界は色とりどり
気持ちもひとつではなく色とりどり
一色に見えるものの中にも
たくさんの色がかくれています
いつの日か
・
・
・
あなたの好きな色に
出逢えますように
おはようございます
乱蔵 デス
動かぬ 乱蔵 に
たくさんのヒカリ
ありがとうございます
点滴治療しながら
少しずつ 歩いていました
また ここで
カケラ届けて行きます
よかったら 気軽に
拾って下さい
文月も 宜しくお願いします