セカンドオピニオンで決めたこと | 今日もいちにち生きました

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2016年、直腸癌が再発。
治療の結果、一生の障害を負うことになりました。
2022年胃がん発覚。2023年咽頭がん発覚
3つの癌を抱える今。
以前の私とは生き方が変わりました。
がんと闘い、生き抜くことができた日々。
今日という日をつづります。

私の現況。

かつてないほど危機にあります。

しかも好転の要素がほとんどなく

終活の二文字が頭に浮かびます。

 

先日、咽頭がんの内視鏡検査と胃がん検査を兼ねたPETを受けました。

 

結果は

 

胃がんの再発は認められない。

咽頭癌は増悪。

 

胃がんは80%の確率で再発すると断言されているので

再発が認められないのはこの半年間はしのいだ、ということでしょう。

 

問題は咽頭がんの増悪。

PETでは原発はもとより周辺のリンパがあちこちで光っているのが

ばっちりわかります。

 

それ以上に、カメラによるのどにできた腫瘍の画像。

正視に堪えないほど醜い。

 

こんなものがのどにあるのかと思うと、絶望的な気分になります。

 

検査結果を受けての今後の治療方針の説明を受けました。

 

これまで胃がん優先のため保留してきた

咽頭がんの治療を本格的に始める。

治療は放射線。

腎臓への負担が大きいことから抗がん剤の併用はしない。

 

放射線は35回。月~金の毎日。

一度始めたら、途中で辞めないことが肝心。

放射線のチャンスは生涯で一度きりであり、

中途半端に辞めたらチャンスをつぶしてしまうから。

 

説明の内容はよくわかります。

しかし私の不安は、別にありました。

 

現在の病院には咽頭がん科というものはなく、耳鼻科や消化器外科の先生が診ています。

それって専門医でない人が片手間に診ていることではないでしょうか。

 

もとより、今の病院には

私の胃がんや咽頭癌をここまで進行するまで

発見できなかったという不信感があります。

ほぼ10年。

毎月通い続けた病院。

がんは早期発見が肝要だと誰もがおっしゃいます。

 

しかし現実は

二つのがんはステージ3Bとステージ4で発見されました。

 

主治医に伝えました。

セカンドオピニオンを受けたい。

 

そして、昨日受けました。

担当は頭頚部耳鼻科の部長先生。

62歳のベテラン医師でした。

セカオピの前半は、これまでの治療方針が正しいことの確認。

どの病院でもこの方針が立てられるとのこと。

 

しかし、後半になると私との関係もこなれてくるため

本心が出てきます。

ショックだったのは

「もっと、早くここで診ていればなあ」

 

発見が遅れただけでなく

発見後もしっかりと診察されていない、とのこと。

 

ぞっとしました。

今の病院に頼り切った私の判断ミスだったのかもしれません。

そしてそれは後戻りが一切できないものです。

 

では今後どうするか。

転院して治療のすべてを新しい病院にお任せするのか。

 

医師に尋ねたところ、

治療の途中で引き受けるのはできないとの返事。

どこに責任の所在があるかがわからなくなるからです。

 

私が抱える二つのがん。胃がんと咽頭がん。

結論は

胃がんはこれまでの病院に引き続きお願いする。

咽頭癌は実質何も開始されていないため、新しい病院で引き受ける。

 

つまり、二つの病院で分担しての治療するというのがセカオピの結論。

私もそれがいいと思います。

 

複雑なことになってきましたが、おそらくそれがベストな選択。

そして私の寿命はあまり期待もできないこともはっきりしました。

 

寿命はいつか尽きるもの。

それまでの命。

少しでも意義のあるものにしたい。

そんな思いを新たにしました。