ストーマケアの憂鬱 | 今日もいちにち生きました

今日もいちにち生きました

2016年、直腸癌が再発。
治療の結果、一生の障害を負うことになりました。
2022年胃がん発覚。2023年咽頭がん発覚
3つの癌を抱える今。
以前の私とは生き方が変わりました。
がんと闘い、生き抜くことができた日々。
今日という日をつづります。

私がストーマになったのは2年前の7月4日です。

その時点で私はシングルストーマでしたが

手術に失敗して1ヶ月後の再手術でダブルストーマになりました。

 

当然ですが、待っているのは毎日のストーマケアです。

 

これを行うたびに私は落ち込んでいました。

 

がんなんてものは自覚症状が無い時は忘れていたいものですよ。

実際に痛くもかゆくもなければ忘れられます。

 

けれども、日に何度もケアをしなければならないこの生活は

がんを忘れさせてくれません。

 

処置をするたびに情けない感情が湧いてきます。

 

世界中どこに行ってもこの感情はついて回ります。

 

マカオとバリでは一流ホテルに泊まりました。

トイレだって、それはそれは快適な造りですよ。

 

けれども、それで処置が快適になるわけでもありません。

 

さて、オストメイトになってから2年が過ぎました。

 

さすがに2年も経つと順応してきます。

初期の頃に比べれば随分と普通の気分でいられるようになりました。

 

歯磨きや、着替え、髭剃りや整髪。

こうしたことと同じようなものです。

 

数ある身支度の一つなんだ。

 

こうした気持ちになれるようになりました。

 

無理に自己暗示をかけているわけじゃありません。

 

仕事の量を減らし、旅行や仏像拝観、美術館巡りや絵描き、腕時計コレクション。

 

がんになってからというもの、夢中になれるものを探しては

それにのめり込んできました。

 

昨日は、12月に行う予定のグループ展の打ち合わせ。

今日は、ずっと探していた時計が見つかったのでそれを見に行きます。

 

9月は夏休みをとりますが、旅行です。

行き先を奈良・京都にするかイタリアにするか悩み中です。

 

そんな、夢中になれる暮らしを続けているうちに

ストーマケアの情けなさはどんどん小さくなって行きました。

 

2年かかってようやくです。

私は、根が弱虫ですから仕方がありません。

 

ストーマライフは時折、事故が発生するのでさすがにこれには閉口しますが

万が一準備さえ整えておけば対処は十分です。

 

最近はまっている漫画があります。

「進撃の巨人」

面白いんですよ。荒唐無稽なのに人間ドラマとしてすごいリアリティがある。

作者は天才ですね。

漫画は全巻読んでます。

毎月9日発売なのでそれが待ち遠しくて仕方がありません。

 

テレビアニメもシーズン3が始まりました。

 

NHKで今日の(正確に日をまたぎますが)深夜0時35分から3回目の放映です。

 

それを観て、またストーマケアの憂鬱を吹き飛ばしてやります。

 

夢中になれることがあるって素晴らしい。

そのことが痛いほどわかるようになりましたよ。

無駄な2年じゃなかったなあ。

 

 

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