病気の人の気持ち | 今日もいちにち生きました

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2016年、直腸癌が再発。
治療の結果、一生の障害を負うことになりました。
2022年胃がん発覚。2023年咽頭がん発覚
3つの癌を抱える今。
以前の私とは生き方が変わりました。
がんと闘い、生き抜くことができた日々。
今日という日をつづります。

病気の人の気持ちというのは、
自分もそうならないと分からないとよく言われますね。

私、歯医者に行ってきました。
歯石を取るためです。

歯茎の中の歯石でしたので、歯茎の表と裏に麻酔をしました。

右の上です。

終わった後に食事をしました。

食事中、むせたのですが、
何しろ、口の右上が麻酔が効いてため半開きです。

食べたものがそこから吹き出ました。
食事中2回そんなことがありました。

無論、歯医者で麻酔を受けたのはこれが初めてではありません。

痛みがありそうな治療の場合は必ず受けます。

ただ、この時思ったのは、脳梗塞のことです。

脳の左側に梗塞が起きた場合は、左半身が麻痺しますよね。

顔面に麻痺が出た場合は、口右側が開きっぱなしになって
よだれが垂れ流しになると・・・。

なんども聞いてきた話です。

でも、ただ聞いていただけでした。

それを、言葉だけではなく、
自分の肉体で感じたのは、今回が初めてです。

想像でしかないですよ。
でも、こういうことかもしれないなと肉体で感じたんです。

病を患っている人の気持ちが
分かるようになってきている気がします。


健康であることが当たり前、という感覚、
昔は確かに私も持っていました。

不健康な人は哀れだと思っていました。

それが、今は本当に変わりました。

人の気持ちが分かるということは
その分だけ人間になれたことだと思います。

年をとること、病気になること。

悪いことばかりじゃないんだなあ。

本気でそう思います。