本日午後3時、病院に行きました。
検査結果を聞くためです。
12日の内視鏡検査、注腸検査、14日のCT検査
すべての結果が今日出る予定。
この10日間、寝ても覚めても、気になるのは検査結果のこと。
がんだとは分かっていてもいろんながんがある。
ひたすら結果を待つのもつらいものです。
待つくらいなら、いかなる結果であろうと知る方がはるかにましだ。
そう、考えながら、病院へと向かいました。
まずは、内科の所見から。
直腸は四つの部位に分かれます。
上から
Rs(高部)
Ra(上部)
Rb(下部)
R (肛門)
私のがんは、Raの上部に発生していました。
この部分で、腸管の3分の2をふさいでいたのです。
かれこれ、3か月ほど、下痢が続いているんですが
これには理由があるんだそうです。
狭くなった腸管でも便通を良くするために、腸が水分の吸収を抑え
水分をわざと便に加え、軟便状態にして、出していたとのこと。
いあや、人間の体というのはよくできている。
、と、妙なところに感心をしてしまいました。
最も心配していた転移に関しては、CT検査では見られないということ。
これにはホッとしました。
こんなところで、内科の説明はおしまい。
次は外科の説明です。
待つこと2時間、名前を呼ばれて診察室に入ると
テキパキ方の先生が、テキパキと説明をしてくれました。
まずは早期がんと進行がんの話。当然進行がんの方が重いわけですが
それを説明する前に深達度の話をしなければなりません。
深達度とは、がんが大腸壁のどこまで入り込んでいるかを分類したもののことです。
腸管は、5層からできています。
表層の粘膜が第一層、そこから深くなるにつれて第5層にまで行きます。
早期がん。
第1,2層にとどまっている癌のことです。
この程度なら手術をしなくても内視鏡のはさみで切除するだけで治ります。
小泉純一郎さんも、総理時代に、これで直しているそうです。
進行がん。
第3層から、5層、さらにそれを突き破って多臓器にまで達しているがんのことを言います。
では、私の場合はどうっだったのか。
第2,3,4のうちのどれかだそうです。
確率論から言っても第3層の可能性が高い。
ステージ表記で言えば、ステージⅢaです。
多分という枕詞つきですが。
5年生存率は60数%。!
還暦を迎えられるかどうか微妙なところです。
続けて治療方針の説明です。
1)人工肛門はつけない・・・・数センチの差だったそうです。ラッキーとしか言いようが
ありません。
2)9月21日から、検査、内科、外科の所見
3)9月28日入院
4)9月30日手術
おそらく、10日程で退院。
手術までは、酒を控えること。なぜなら、酒は出血を促す。現在の状態が維持できれば良いが
血液不足で手術に臨むと輸血が必要になる場合がある。
はい。分かりました。アルコールはたしなむ程度に致します。
検査も真面目に受けます。
手術も耐え抜きます。
先生だけが頼りです。
そんな思いにかられながら病院をあとにしました。