今回はさらに詳しく、課題と展望を書いてみたいと思います。
まず「防災ヘリの救急活動」について書いてみます。
政令指定都市や都道府県は消防・防災ヘリコプターを保有しています。
防災ヘリの主な活動のひとつである救急活動は
①機材が他の任務と兼用であること
①機材が他の任務と兼用であること
②病院に所属していないので医師が乗っていないこと
③病院によって医師をピックアップする場合には救命に時間を要すること
ということで、「出動要請から約5分程度で救急専門医師や看護師が搭乗し出動するドクターヘリ」
とは大きく異なっています。
とは大きく異なっています。
さて、それではドクターヘリはどうでしょう。
ヘリコプターは時速200キロで飛行するため、半径50キロ圏内であれば15分以内に到着可能です。
そのため、おおよそ半径50キロから70キロ以内が「防ぎえた外傷死亡(PTD)」(病院に生きて運ばれ、適切な治療をすれば命を落とすことがないと思われる)の対策可能な距離と言えます。
119番通報から現地までの所要時間で見ると、医師が同乗するドクターヘリは25.3分。
救急車による搬送から病院到着までの推定時間は47.5分です。つまり、治療開始時間がドクターヘリで約22分短縮できます。
救急車による搬送から病院到着までの推定時間は47.5分です。つまり、治療開始時間がドクターヘリで約22分短縮できます。
救急医療の「22分」は大きな意義をもちます。
搬送時間の短縮は、交通外傷を始めとする心臓発作、脳卒中などの早期の治療開始につながります。。
つまり「搬送の遅れなどによる防ぎ得た死亡」を減らしていくことになります。
つまり「搬送の遅れなどによる防ぎ得た死亡」を減らしていくことになります。
ドクターヘリは「救急医療専用整備のヘリコプター」であり、「医師・看護師が同乗するもの」であります。
では、ドクターヘリのメリットを3つあげてみます。
①医療の開始時間の短縮と搬送時間の短縮(空を飛んでますから~)
①医療の開始時間の短縮と搬送時間の短縮(空を飛んでますから~)
②現場から治療が始まる
(救急の専門医が対応しますので、搬送中に救命処置を行い、さらに、搬送先病院の確保、緊急検査や手術などの指示が空の上からできますので、病院到着後すぐにオペや検査が可能になります)
(救急の専門医が対応しますので、搬送中に救命処置を行い、さらに、搬送先病院の確保、緊急検査や手術などの指示が空の上からできますので、病院到着後すぐにオペや検査が可能になります)
③最適な医療機関への搬送が可能になる
(救急専門医が救命処置をしながら、対応可能な医療機関に短時間で搬送することができる)
(救急専門医が救命処置をしながら、対応可能な医療機関に短時間で搬送することができる)
一方、課題は何かと言えば
①フライトドクターの確保
(現在は交通外傷や脳血管、心臓疾患の患者さんが対象になることが多いですが、今後は小児救急周産期医療も多くなると思われ、その対応ができる救急専門医の要請が課題です。
さらに、いつでも出動可能な救急専門医となれば病棟の入院患者さんを受け持ったりできません。ただでさえ病院の医師が不足している現在、その確保ができるかどうか。
研修は講義形式だけでなく実地も必要不可欠で、その研修をしている間の医師を送り出した側の病院のマンパワーの不足に対応できるかどうかも大きな問題のようです。
フライトドクターフェローシップなどもできあがりつつありますが。)
(現在は交通外傷や脳血管、心臓疾患の患者さんが対象になることが多いですが、今後は小児救急周産期医療も多くなると思われ、その対応ができる救急専門医の要請が課題です。
さらに、いつでも出動可能な救急専門医となれば病棟の入院患者さんを受け持ったりできません。ただでさえ病院の医師が不足している現在、その確保ができるかどうか。
研修は講義形式だけでなく実地も必要不可欠で、その研修をしている間の医師を送り出した側の病院のマンパワーの不足に対応できるかどうかも大きな問題のようです。
フライトドクターフェローシップなどもできあがりつつありますが。)
②運営費用の確保
(ドクターヘリを運営するのは約2億円弱が必要です。国がその半分、地方自治体がもう半分を負担している形に進んでいます。が、地方自治体がそのお金を捻出するかが大きな鍵ですし、今回もまだ通らない予算案ですので今後どうなるやら。。。)
(ドクターヘリを運営するのは約2億円弱が必要です。国がその半分、地方自治体がもう半分を負担している形に進んでいます。が、地方自治体がそのお金を捻出するかが大きな鍵ですし、今回もまだ通らない予算案ですので今後どうなるやら。。。)
③施設や今後の夜間の活動は・
(現在は日没までの活動ですので、夜間の活動をしていくには、ヘリポートを初めとするさまざまな設備が必要になると思われます。
さらに、現在ドクターヘリの基地病院には、救急センターとして重症患者の受け入れが可能であり、救急専門医がいること、要請から5分以内に離陸できること、ICUやHCUが10床以上あることなどなど、厳しい決まりがあります。これらをクリアーした施設が必要なのです。)
(現在は日没までの活動ですので、夜間の活動をしていくには、ヘリポートを初めとするさまざまな設備が必要になると思われます。
さらに、現在ドクターヘリの基地病院には、救急センターとして重症患者の受け入れが可能であり、救急専門医がいること、要請から5分以内に離陸できること、ICUやHCUが10床以上あることなどなど、厳しい決まりがあります。これらをクリアーした施設が必要なのです。)
④安全性の確保
空を飛びますから、これははずせません。
ましてや救助に向かう場合、地形や気象条件その他が厳しいことが多々あるわけです。
そのような危険と隣り合わせの中、救助に向かいます。もちろん、運航会社の協力、操縦士、整備士、運航管理者の確保が必須です。
空を飛びますから、これははずせません。
ましてや救助に向かう場合、地形や気象条件その他が厳しいことが多々あるわけです。
そのような危険と隣り合わせの中、救助に向かいます。もちろん、運航会社の協力、操縦士、整備士、運航管理者の確保が必須です。
これらを踏まえて、「命の格差をなくす」「重症救急患者の防ぎえる死の回避」のためにドクターヘリの整備・配備が課題となっているのです。
どうかぜひとも今後の動きに注目してください。
なお私は専門家ではありませんため、万が一訂正事項などがありましたら、よろしくご指導くださいますようお願いいたします。







