名古屋大学の研究チームが、プラズマを使って脳腫瘍(のうしゅよう)や卵巣がんを小さくする治療法を開発した。治療の難しいがんの治療法開発につながるという。研究成果が31日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツ(電子版)に掲載された。

 プラズマは、電気を帯びたガスで、イオンや電子、光などの粒子からなる。大気と同じ圧力や生体に近い温度でプラズマを生成する技術が発展し、プラズマを使ったやけどの治療や止血など医療への応用が研究されている。

 名大病院先端医療・臨床研究支援センターの水野正明病院教授らの研究グループは、体液の補充などに使う点滴「乳酸リンゲル液」にプラズマを照射。それを脳腫瘍や卵巣がんのがん細胞を移植したマウスに注射すると、少なくとも30%以上がん細胞を縮小させる効果があったという。点滴に含まれる乳酸ナトリウムの構造の一部が、プラズマを当てたことで変化し、がん細胞に効いたとみている。

 がん細胞が腹の中や脳の髄液などに散らばる播種性(はしゅせい)のがんでは、手術や放射線、抗がん剤など従来の方法では治療が難しい。プラズマを当てた点滴は「第4の治療法」として期待される。水野病院教授は「病院で使われている点滴薬でプラズマの効果を示したことで、臨床応用も視野に入った」と話している。

 

ふたつのガンを経験した国語学者の山口仲美さん(73歳)。人生最大の危機と向き合ったとき、どう考え、何を選択すべきか。“医師にお任せ”ではない、自分で決断する闘病記を伺った。

「大腸ガンと膵臓ガン」ふたつのガンを経験し見えてきた、命との向き合い方
 

疑わしくも「ガンなんて 他人事」と思い続けていた

不躾ながら、なんとかわいらしい人だろうと思った。テレビで『枕草子』を解説する山口さんを観たのが出会いだった。女心の読み解き方、言葉選びがとても素敵で、興味を持った。著書を探るうちに『大学教授がガンになってわかったこと』を知った。
山口さんは、7年前に大腸ガン、3年前に膵臓ガンと、ふたつのガンを経験していたのだ。闘病記かと読み進めると、これが通常のものとは大きく違っていた。果敢に、爽快に、病気と向き合う“読んでも落ち込まない闘病記”だったのだ。

「昔から人を愉快な気持ちにさせないと気が済まなくて。闘病記を書いたきっかけは、私の愚かな体験を知っていただいて、読んだ人が賢いガン患者になってくれたら、と思った からです」

20代から自律神経の不調に悩まされてはいたものの、大病とは無縁。“ガンなんて他人事”と思っていた。

「でも、ちゃんとサインは出ていたんです。便に鮮血が混じっていたのに、そのまま数ヵ月も放っておいた。痔が悪化したんだろうと自分を納得させていました。そのうち微熱が続くようになり、身体はだるいしお腹も時々痛い。これはマズイと検査を受けたら、見事に陽性。“変だと思ったら、直ちに病院に行く”。こんなわかりきったことを実行せず、ガンの発見を半年以上も遅らせてしまったのです」

検診の必要性はわかっていても不安ゆえに、逆に足も遠のく。しかし、日本では今、ガンの罹患率は年々増加し、2人に1人はガンを患う。決して他人事ではない。意を決した山口さんは、まず、ホームドクターの もとへ向かった。

 

知識もコネもないゼロから始まった病院選び
 

結局、ホームドクターでは手に負えず、紹介してくれたのは自宅近くのN病院。でも、N病院は過去に山口さんの息子さんが怪我の治療から感染症を起こしてしまった、嫌な思い出の残る病院だった。そんな思いを抱え、しぶしぶ検査のために訪れると、看護師の説明は不十分。しかも、採血によって、腕には大きな青あざができてしまった。

「私は“一事が万事”と考えます。採血くらいで青あざができてしまっては、安心してその後の内視鏡検査を任せられない。ホームドクターには心底申し訳ないと思いつつ、N病 院のご紹介を断ることにしました」


この日から山口さんのゼロからの病院選びがはじまった。大学教授という仕事柄、有名医師と知り合いだったりと、恵まれた環境にいたのでは?と想像する人もいるかもしれないが、実際にはコネも情報もゼロ。まずは、口コミを利用。ガン経験者など少しでも情報を持っていそうな人に教えを乞うことに時間を割いた。次に、「病院ランキング」などが載っている本で、病院を調べた。その際、大腸ガンであればその手術数、術式、評価など、具体的に検討した。

「闇雲に調べるのではなく、ポイントを絞って。手を尽くし、あらゆる情報から取捨選択しました。病院選びは誰もがゼロからの出発。本気で時間もエネルギーも注がなければ、 単に待っているだけでは、情報もチャンスもやってこないのです」

偶然にも、知人から紹介されたT大学病院は、山口さんご自身が目星をつけた病院と一致。予約を入れ、 病院選びも決着と思われた矢先、別の知人から内視鏡のカリスマ・S医師を紹介する旨の連絡が入る。

「S医師からは直接、『すぐに診てあげる』というお電話もいただきました。これは悩みましたね。でも、 私は結局、T大学病院を選びました。正直、カリスマ医師にはすごく心が動きましたが、内視鏡検査の結果、開腹手術が必要になったときのことも考えました。内視鏡検査はやってくださっても、開腹手術はS医師が行うわけではありません。S医師の所属する病院の開腹手術執刀医が行うのです。T大学病院の医療チームとどちらが信頼できるかを考えて決定したわけです」

 

乳がんで闘病中のフリーアナウンサー、小林麻央さん(34)がブログ「KOKORO.」を更新し、海老蔵さんとの結婚前のエピソードを明かした。

ブログは10月31日付で、タイトルは「苦労と試練」。海老蔵さんが、小林さんの父のもとに結婚のあいさつに行った際、小林さんの父が「何にも分からない子だから、苦労するんじゃないかと思ってね」と不安を口にした際、海老蔵さんが「試練はありますが、苦労はありません」と即答したという。

小林さんは、海老蔵さんの言葉を引用し、「何事も、苦労のように思ってしまうときはいつも負けそうだったことを思い出しました。試練と思えるときはまだまだ心に力が湧きます」と締めくくった。

海老蔵さんは10月31日から福岡、その後、京都で公演があり、12月下旬まで東京を空ける。

海老蔵さんは10月30日夜、病院に行き、渋谷をドライブしたことをブログでつづっている。入院中の麻央さんを見舞って、外でつかの間のデートを楽しんだものとみられる。

 

 

俳優ヴァル・キルマー(56)につき「喉に腫瘍ができた」「舌が腫れ上がり出血もあって喋ることすらできない時期があった」と報じられたのは昨年のことだ。しかしヴァル本人はFacebookで「僕に腫瘍はできていませんし、手術も受けていません」と綴り、腫瘍説などを否定。「余計なゴシップやくだらない噂が浮上しないよう友人達が努力してくれた」「どうか心配しないでください」とも記していた。そのヴァルについて、映画『ゴースト&ダークネス』で共演した俳優マイケル・ダグラス(72)がコメント、「彼はがんだ」と語った。

 

このほどマイケル・ダグラスが「An Evening with Michael Douglas」に登場し、Q&Aコーナーで元共演者ヴァル・キルマーにつきこう話した。

「ヴァル・キルマーは、素晴らしい男だったよ。彼は、俺が患ったのと同じ病気を患っている。調子は良くなさそうだね。」

 

「彼のために祈っているよ。(だけどがん闘病のせいで)彼からの便りが長らくないんだ。」

ちなみにマイケル本人も過去にがん闘病の経験がある。病気については長い間「喉にがんができた」と公表していたものの、数年前にTVインタビューで「実は舌がんだった」と告白。正式な病名を伏せた理由を、こう明かしていた。

 

「医者に『“喉のがん”だと発表しようと提案されたんだ。俺は“どうして舌がんだと明かさないほうが良いんですか?”って聞いてみた。すると返事はこうだったよ。“もし手術をすることになれば、(外見的に)キレイな状態ではなくなる。顎の一部、舌といった部分を失うことになるから”。」

 

ヴァルは「腫瘍はない。がんでもない」と重病説を否定していたものの、少なくともマイケルは「がんだ」と想像している、もしくは聞かされたのだろう。ヴァルを心配し回復を心より祈っているというが、病名が実際にがんか否かについては現時点では不明だ。

 

NHK連続テレビ小説の後も、「雪国」「天城越え」「橋のない川」などの名作を演じていった。「若かったのに、よくやったなと思っています」

 2回の結婚で、3人の子の母となった。夫と別れ、一人で育てた。女優、子育て、一家のあるじの一人3役で、「一家を背負う重圧感は大変なものでした」。

 それは、健康面にも表れてきた。30代半ばから、ひどい肩こりや、腰痛に悩まされるようになった。朝、起きるのがつらくて、頻繁にマッサージに通った。

 「体の不調が続くのは、更年期のせいかな、とも思うようになりました」。ついに2007年、57歳の時に大きな異変が起きた。

 テレビドラマのロケのため長野県に出掛けて、大好きなビールを飲んだ。とてもまずく感じて、飲めなくなった。2、3か月後、背中が痛み出した。病院でのエックス線検査で、背骨が圧迫骨折していたことがわかった。医師は「今すぐに」と精密検査を受けるよう指示した。

 大学病院に行くと、「このまま入院してください。病理検査のため、おなかにメスを入れます」と言われた。検査で、血液の白血球に含まれるリンパ球ががん化する「悪性リンパ腫」と判明した。がん細胞が骨に転移して、背骨が圧迫骨折していた。臓器も腫瘍に圧迫されて、「内臓はぐちゃぐちゃだったそうです」。