がんによる女性の年間死者数が2030年までに550万人に達する見通しであることが、米国がん協会(ACS)などが1日に発表した報告書で明らかになった。これは、デンマークの人口にほぼ匹敵する数字で、20年足らずで60%近い増加となる。

 報告書によると、世界の人口が増大、高齢化するにつれて、がんによる女性の死者数が低所得国と中所得国で過去最悪となるが、その大半は、ほとんどが予防可能だという。

 

 米国がん協会の世界保健部門を統括するサリー・コーワル(Sally Cowal)氏は、女性のがん死の大半が若年成人期と中年期に起き、家庭と国家の経済に重い負担がかかると指摘した。ACSは、米医薬品大手メルク(Merck)と共同で、今回の報告書をまとめた。

 

 

 コーワル氏はAFPの取材に対し、今回の調査では「がんによる負担の増大と闘うための資源、そして予防策と治療の可用性における大きな地域的格差の存在が浮き彫りになった」と話した。

 

 

 報告書によると、世界の女性はすでに7人に1人が、がんで死亡しており、がんは循環器疾患に次いで死因の第2位となっている。

 

 

 女性のがん死因の上位4位を占める乳がん、大腸がん、肺がん、子宮頸(けい)がんはすべて、大部分が予防可能か、治療の成功率が高くなる早期に発見できるものだ。

 

 貧困国では、診断と治療を施されるがん患者の全体に占める割合が、富裕国に比べてはるかに小さい一方で、死亡に至る患者群の割合は富裕国よりはるかに大きい。

 

 基礎医療の向上によって人の寿命が延びるにつれて、発展途上国では、がんに関連する負担がますます増大している。

 

 

 また、治療とケアにかかる費用と労働生産性の損失などを含む、男女両方のがんによる世界の経済的負担額は、2009年に約2860億ドル(約29兆7000億円)に上ったという。

 報告書は「世界140か国で診断件数が最も多い女性のがんは乳がんだが、低中所得国39か国では、子宮頸がんが最多となっている」とした。

 

 子宮頸がんは、その原因とされるヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチンの接種で予防が可能であるとされ、「パップテスト(子宮頸部細胞診)」と呼ばれるスクリーニング検査で容易に発見できる。

 

 がんの種類に関しては、乳がんと肺がんが富裕国と貧困国の両方で患者数の上位2位を占めており、第3位は先進国で大腸がん、途上国では子宮頸がんとなっている。

 それに対して、死者数については、診断と治療の可用性が低い低中所得国で、その割合がはるかに高い水準となっている。がんの死亡率が最も高い国には、アフリカのジンバブエ、マラウイ、ケニアと、モンゴル、パプアニューギニアなどがある。

 

 人口当たりのがん患者の割合はいまだに、欧州、米大陸、アジアなどの富裕国で最も高い値が報告されているが、その理由の一部は、スクリーニング検査の利用頻度にあると、報告書は説明している。

 

■地域格差

 がんの患者と死者が最も大きく集中しているのは東アジア地域で、2012年には患者170万人、死者100万人を記録した。この数字の大半は中国で発生したものだった。

「人口増加と高齢化の結果として、これらの数字は2030年までに、女性の年間患者数が990万人に、年間死者数が550万人へと、それぞれ増加することが予想される」と報告書は指摘している。

 

 世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)によると、2012年に世界の女性の間で発生した新規のがん患者数は670万人で、死者数は350万人に達した。患者の56%、死者の64%は、発展途上国で発生していた。

今回の報告書は、仏パリ(Paris)で開催された「世界がん会議(World Cancer Congress)」で発表された。

 

「運動不足、不健康な食事、肥満、(出産年齢の高齢化などの)生殖性因子など」の「急速な経済変化に関連する」既知のがん危険因子に、発展途上国の女性がさらされる機会がますます増えていると、コーワル氏は指摘。報告書「Global Burden of Cancer in Women(女性のがんによる世界の疾病負担)」には、「このような変化が原因で、かつては高所得国でしか多く認められなかったがんが、さらに広くまん延しつつある」と記された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌舞伎俳優・市川海老蔵(38)の妻で、乳がんで闘病中のフリーアナウンサー、小林麻央(34)が2日、自身のブログを更新。病気になってからいろいろと「お願い」されることについて、思いをつづった。

麻央は「ある方」から、「絶対あきらめないこと」「笑うこと」という2つをお願いされたことを画像とともに紹介。続けて「病気になってから色々『お願い』をされます。そこで気づきました。私のことなのに私に『お願い』してくれるなんて愛情ですね」とし、「時にお願いを負担に感じてしまうことも正直ありますが、何にもお願いされなかったら私はさみしくなるかもしれません」と、心の葛藤をつづった。

また、「私も、子どもたちにお願いしたいことたくさんあります。『冷たい飲み物で身体を冷やさないでね』とか」と母としての思いをつづり、「お願いしても、まだまだできないことたくさんあるのでやってあげたいことも色々です」と心情を吐露した。

このブログを受けて、海老蔵がリブログ。「素敵」という感想とともに、麻央のブログを見た友人から「あきらめない・笑う」という内容の動画を受け取ったことを明かし、自身もこの2つを実践することを誓った。

 解熱鎮痛剤「アスピリン」を服用することで、大腸がんの発症やポリープの発生を予防できる――そんな驚きの効果を確認する大規模な臨床研究が、国立がん研究センターと京都府立医科大学の共同研究チームによって進められている。

身近な頭痛薬がまさかのがん予防薬になる日がくる?(写真はイメージ)
身近な頭痛薬がまさかのがん予防薬になる日がくる?(写真はイメージ)

   アスピリンは独バイエル薬品が1899年に鎮痛剤として発売した薬剤。現在は鎮痛以外に、解熱や抗炎症薬としても使用されている。

   共同研究チームは2014年に、大腸ポリープを切除した患者311人を対象にした研究で、アスピリンを服用した患者は、ポリープの再発率が40%低下していることを確認。

   今回は規模を拡大し、ポリープだけでなく大腸がんの予防効果もあるかを確認するため、全国22施設で、ポリープを切除している40~69歳の患者7000人を対象とする。毎日1錠のアスピリンを服用してもらい、3年間追跡し、アスピリンを服用していない患者3000人と大腸がんの発症率やポリープの再発率を比較する予定となっている。

   研究で使用するアスピリンは、脳梗塞や心筋梗塞の治療に利用される、血栓をできにくくする用途のためのもので、市販の頭痛薬などとは成分の配合は異なるという。

 

下手な医者はずっと下手

 南淵 結局、手術の上手下手はセンスなんです。シミュレーターを使って練習するなんてこともまったく意味がない。上手い医者は最初から上手い、下手な医者は何度やっても下手。

 手術をしていると、いつだって新しい局面に向き合うことになる。一回一回が新しい手術です。それにどう対応するのかが外科医のセンス。知識では補えない部分がある。

 だから、専門医の資格や学位は、まったくあてになりません。そういう資格は、患者のためにあるのではなく、手術ができない医者のために作られたものです。「失敗して患者は死んじゃったけれど、専門医だから許してくださいね」というわけです。

 富家 裁判になっても、そういう資格があれば、権威好きな裁判官がだまされます。手術が下手な外科医は内科医になればいいんです。でも医局の壁があると、それも簡単ではない。

 南淵 「教授は手術が下手です。やめさせるべきです」と告発すれば、当然、出世はできない。でも下手な医者が手術をすれば、現実に患者は死ぬわけです。人の命を救うために医者になったのなら、声を出して殺人手術を阻止するのも使命。看護師や研修医も声を上げるべきでしょう。

 富家 健康で長生きしたいなら、無駄な薬や危ない手術を見抜く必要があります。自分の飲んでいる薬や受けている治療が、本当に意味のあるものなのか、医者がカネ儲けのために行っているだけではないのか―それを自分の頭で考える習慣をつけなければ、医療に殺されることにもなりかねません。週刊現代の記事は、そのことに改めて気づかせてくれるはずです。

 

自分の命は 自分でしか守れない

ふたつのガンの手術、抗ガン剤治療を通し、導き出した鉄則とは……。

「患者は、自分にとっていい病院、 いい医者を、自分の意思で選ぶべきです。紹介をお断りするのは勇気の要ることですが、義理人情に流されてはいけません。自分で選んだものは、結果がどうあれ、“覚悟”が持てるものです。“選択”には必ず、苦痛が伴うものです。
選択とは、あらゆる可能性の中からひとつを選んで、他の可能性を捨てること。選択できないのは、すべての望みを叶えようとするからです。誰だって、知識があって優しくて、手術の腕が立って、コミュニケーション能力も備えた医者がいいに決まっています。でも万能な医者は存在しません。
外科手術をするなら、何より腕が立つことが最優先事項。技術さえ高ければ、少々性格が悪くてもどうにか なる。一方、抗ガン剤治療など、長期にわたる治療であれば、高い知識の他に、“患者とのコミュニケーション能力”が必要と私は思います。
“絶対に譲れない”条件は何なのか、じっくり考えてみること。そして、よく考えて実行したことは悔やまない。悔やんでどうにかなるものならいいのですが、大抵は覆水盆に返らず。だったら、結果にどう働きかけたらいいのかにエネルギーを注ぐほうがいい。
ふふふ、病院選びや医者選び は男選びに似ているかも。考えて選んだのに、思わしくなかったら、くよくよしないで、次の手を考えて前に進めばいいんじゃあない?」

病気は不安でつらいこともたくさんある。でも、新しく得ることも多い。
ガンは、わたしに「謙虚」と「受諾」という、自分に最も欠けていた精神的な贈り物をくれました。