「リード110」
の紹介。
このバイクはグエン子が中免を取得後に購入。
本人はマジェスティ250に乗りたかったようだが、125cc以下のバイクだったら自動車保険のファミリー特約が(マグナ50とセットで)利いてお得なんで小型自動二輪を買うように説得した。
免許取得翌日。
早速二人でバイク屋さんに行き、店頭に並んでるバイクから彼女が真っ先に選んだお気に入りのバイクはHONDAの原付「ダンク」!
ダンクは確かにいいバイクだが、何のために一ヶ月もかけて中免を取ったのか分からんではないか(脱糞)
その事を以て買わないよう説得し、次にグエン子が選んだバイクが外観がどことなくダンクに似ている「リード110」だった。
リードが王道おじさんバイクであることを隠しつつ「いいねこのバイク‼初めて見たよ!」とおだてて、漸く購入にこぎ着けた。
「もしや?」と思いつつ「タクトはどうだね?」と質問すると、コレも好きと答える。
なるほど、要するにフロントフェンダーが独立してて直線基調なデザインのバイクが好きなようだ。
(リード110)
近所のバイク屋さんということもあって購入から四日ほどで到着したリード110くん。
個人的にスーツ姿より袈裟姿が最も似合う「おじさんバイク」のイメージが強かった本車も、改めて実車を見るとなかなかどうして洗練された美しいデザインじゃないか。
サイズ的にも人の遠近感を狂わせるバイクで大きいのか小さいのかよくワカラン(脱糞)
納車当日早速乗ってみたが、50cc以上のスクーターに乗るのはガキの頃にオシャレサンな友達から借りて乗った「フュージョン250」以来だ。
着座高こそ原付バイクと変わらないものの、横幅があるんで意外と足つき性は悪い。
その為小人のグエン子は停車時に右に左にヨチヨチすることも。
キーをONに回すと黄色いランプが点いて「ジー」っと起動音が鳴り、ランプが消えたらセルを回すしてエンジンスタート♪
原付一種よりも厳しい加速騒音規制を受けてた時期の原付二種バイク(後に規制緩和)なんでアイドリングは非常に静か!
少しバイクから遠ざかると音が全く聞こえない。
暫しの暖気の後、早速アクセル全開で走ってみると最初こそモッサリとした間抜けな出だしだが、中速域から寝小便に目を覚ましたガキがトイレに走るかの如くグングン加速する!
リミッターは84kmで唐突に効きだすが、コレだけ出れば一般道からバイパスまで十分流れに乗れるし登坂力も申し分ない。
タイヤは前が12インチ後10インチとアメリカンバイクみたいになっとるから直進安定性は優れてる。
反面、リーンウィズで曲がろうとすると直ぐにお釣りが来て曲がりにくいが、馬鹿のように体を入れ込んだオーバーなリーンインでどんなコーナーも面白いようによく曲がる。
その他、フロアステップ周りは一見原付に毛の生えたような広さとかと思いきや長時間運転してても苦にならない。
ちなみにサイドスタンドはカブ50用のものを取り付けてあるんで傾きが強い。
つづいて細部の紹介♪
(コンソールボックス)
シートに座るとメーターの次に目につくコンソールボックスは左側にタバコ、携帯等の小物を収納するネットがあり、右側に灰皿、ジュースを収納出来るスペースがある。
ツーリング中にバイクを停めればソコが休息場に早変わりする。
いちいち施錠しなくても開閉出来る点もありがたい♪
(メットイン)
125cc以下のスクーターで二番目(一番はアクシスzの37.5リットル)の大容量37リットルを誇るメットインスペースは韓国製のボンバーマンみてーにでっかいフルフェイスヘルメットと半キャップを余裕で収納出来るビジネスライクな仕様だ。
小振りなクーラーボックスも入る為、釣りにも便利だで。
(タンデム面)
シートは少し固いものの二人乗りするには十分なスペースがあり、片道50kのノンストップタンデム走行をしても窮屈さを感じない(体格による)。
つづいて社外品パーツの紹介♪
(リアボックス)
リアボックスは楽天で3770円で売られている激安品だ。
容量は32lと、リードのメットインスペースより若干小振りだがフルフェイス+小物か半キャップ二つを収納出来るんでちょっとした旅行にも使える。
また、この手のリアボックスにしては珍しくカギを使わなくても開閉出来るんでちょっとした買い物にも便利だぞ。
(スクリーン)
スクリーンはアマゾンで1990円で購入したオートパーツセンターのショートスクリーン(予備のステー付き)。
もちろん中国製なのはいうまでもない。
風防の高さは27cmと低めだが不思議な物であるのと無いのでは大違い!
冬場は冷たい風を大幅に遮る上に、風切り音も減るからタンデム走行時はいちいち大声を出さなくても会話が出来て便利だ。
このスクリーンは汎用品であるにもかかわらず、リード110専用設計か?と疑うほどリードに容易に取り付けできた。
十分もかからない。
取り付け当初は50キロからスクリーンがバタバタ振動しだし、ニイハオを感じつつ60まで加速すると音速の壁を抜けた後の如く振動がピタリと治まったものだ(ただ単に風圧でスクリーンが張り付いただけだが)。
その後スクリーン側の取り付けネジを増し締めしたらニイハオを感じることも無くなった。
スクリーンの高さ調整はもちろん、バイクに対するスクリーンの取り付け角度も調整出来るが、スクリーンはやや手前に傾けた角度で取り付けるのがナウい。
その他、防錆やアクリルスクリーン保護の観点から月一位でシリコーンスプレーを吹き付けたあと入念に乾拭きしている(いいのか悪いのかワカランが)。
最後にリード110のいい所と悪い所。
①チートレベルな燃費の良さ(タンデム走行時含む)。
②クラブバーを兼ねた高剛性なリアキャリア標準装備。
③もて甘し気味な収納スペース
④中速域からの加速。
⑤高い静粛性。
⑥檀家を感じる風格あるデザイン。
リード110の悪い所。
①社外部品が少ない
②スカスカの低速トルク。
③アマゾンの関連商品に袈裟と木魚が出てきそう。
④メジャーリーガーの実力をもつ万年マイナーリーガー。
⑤タンデムしても固い脚周り。
⑥キックが付いていない(バッテリーが弱ったら即交換しよう)。
1982年の登場以来、モデルチェンジを重ね現在に至るまで販売されてるリード。
スクーターとしては異例の長寿モデルだ。
PCXのように華は無いが、地味の美学を愛するライダーならリードも期待に応えて(バッテリーがくたばった時を除いて)末永く付き合ってくれるだろう。
おちまい