「前向きに生きる」という言葉が使われることがよくありますが、なぜか私はあまり使いたくありません。
“前を向く”とは“先のことを考える”からです。
「きっといいことあるから、前を向いて生きよう!」など
私のようにがんになった人や、現在なんらかの事情で苦しんでいる理由の多くは、未来に明るいものがなくなったからです。
つまり、前に向かって進むことが苦しくなった人に「前を向いて生きろ!」と言ったって
出来るはずがありません。
却って大きなストレスとなったり、できない自分に無力感を感じたりしてしまうのです。
ではどうしたら良いのか?
私は「積極的に生きる!」という言葉を自分に課しました。
前向きと積極的の違い解りますか?
「前向き」は先を見ていますが、「積極的」は今を見ているのです。
先を見すぎると、現在の自分との乖離に苦しんでしまいます。
つまり、苦しい時には先を見ずに、「今」の自分を意識して、そこから半歩でも一歩前に進む行動を起こすのです。
積極的とは、一つ一つのことを積み上げることを極めること。
そして、頑張り過ぎて進めなくなってしまったら。
積極的に一歩下がればいいのです。
積極的後退です。
積極的とは進んでいる、肯定的という意味です。
前を向いて進めば今を否定することも成りかねませんが、積極的に生きれば今を肯定して進むことができます。
下がっても良いので、止まらず動いていればいいのです。
止まると目の前の風景も変わらずあれこれ考えてしまいすが、動いていれば、風景は変わり気分も変わってきます。
つまり動くことで刺激が入ってくるのです。
これまでと違った刺激が入り続けることで、徐々に生命力が湧いてきます。
その時点でやっと前向きに生きることができるようになるのです。
私は自分自身の経験や、多くの患者さんを見てきて、最初から前向きに生きることができる人は少ないと気づきました。
だからこそ、先を見ず、今できることを一つ一つ積み上げていくこと
「積極的に生きる」ことが、大切だと思っています。
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