私の癌になった原因は、食事・ストレス・ライフスタイル・環境とたくさんあるが、これを一つの言葉で表すと「無意識の中ある社会や世間のルール」だと思う。


私がガンになる前にやってきたこと、働き方、毎日の過ごし方、考え方すべて当たり前だと思い無意識な日常を送っていた。


しかし、ガンになって無意識だったものを意識するという習慣を作った。


それが「選択する」という意識。


食べること、寝ること、呼吸すること、話す言葉、行動することの前に「本当に自分はこれで良いのか?」という疑問視をもち、選択するという意識を持ったのだ。


私がそんなことを思うようになったのは、15時間の手術のあと人工呼吸器に繋がれたとき、これらのことはすべて出来なくなったことにある。


これまで、当たり前だと思い意識することなく行っていたことが、一瞬にして何もでき無くなってしまった・・・・


人工呼吸器に繋がれた2日間、それらのことの有り難さが心からわき上がった。


なので、これからはもっと大切にしなければいけないと思ったのだ。


大切にする事とは?


私は「意識する」ことだと思い行動したのだった。


私たちの生活の中でも、大切だと思いものは意識するが、そうでないものは無関心


それなので、今の自分にとって大切なもの?必要なものは?これで良いのか?ほかの選択は無いのか?という思考回路を行動との間に入れたのだ。


すると、不思議に今まで気づきもしなかった、たくさんの選択肢が見えてきた。


そして、選択を変えてみると?


環境が変わり、刺激も変わり、心も変わり、身体も変わってきたのだった。


そんな経験を通して、思うことがある。


今の時代、がんになる人がドンドン増えている。


なりたくない!と思っていても、2人に1人がガンになる時代なのだ。


そんな現状をみると、現実を動かしているのは思いや理想ではなく無意識の中の世間のルールになってしまっている。


だから、現実を変えたいなら思いや理想を追っているだけでは変わらない。


自分の中にある、無意識のルールを変えるしかないのだ!