私達が生きていくうえで、お金は必要不可欠です。
「お金は、自分のニーズを満たすもの」「お金や物質的なものが、自分の価値を決める」と思っている人は、少なくないと思います。
その思いを裏返すと、「お金が無かったら満たされない、価値もない」そして「お金が無かったら何もできない」ということになってしまいます。
私は、お金は「求めれば求めるほど、逃げていく」性質があるように思います。
それは、お金を持っている量とは、関係ありません。
金持ちでも、貧しい人でも、お金のことばかり考えている人は、常にお金のほうに向かって、必死に走っています。
そして、徐々に視野が狭くなって、本当に大切なものが見えなくなってしまっているのです。
今後、日本の経済状況が上向きになることは、あまり見込めない状況になっています。
そんなときだからこそ、お金と健康的な付き合い方をする必要が、あるのではないでしょうか。
それは、入れたら出すこと。
私達の体は食べてばかりで、出すことができなくて、病になります。
心も想いばかりを詰め込んで、発散することをしないと、ストレスになってしまいます。
お金もこれと同じで、流さないといけません。
出すことによって、物質や知識、楽しさなど多くのものが入ってくるのです。
出さずに入ってくることは、あまり多くはないですね。
かといって、入ってくるより、出しすぎても大きな問題です。
大切なのは貯め過ぎずに、流す習慣をつけることです。
私は、お金を「自然の中の水」のように考えることにしています。
天から雨として降ってきて、私達すべてを潤したり、時には苦しめたり。
そして、土から川、海へと流れ、また天に上がって、私達のところにやってきます。
ダムのように堰き止めてしまうと、下流には流れなくなってしまうし、流しすぎると、枯渇してしまいます。
お金も水と同じように、止めずに循環させることで、本当の価値を見出すことができるのではないでしょうか。