15年前の4月13日、私がガン宣告された日です。

 

以前にもかきましたが当時はストレスにまみれて自暴自棄な生活をしていたので、ショックより「これで何の気兼ねもなく休める」とほっとしたことを思い出します。

 

この日は前日に急に電話があったので、会社に出勤をしてから検査結果を聞きにいきましたが、検査の日に見せてもらった胃カメラの映像とネットでみる食道がんの影像がまったく同じであったので、ガン宣告を受けるのはなんとなく解っていました。

 

そして思っていた通りの「食道がん」宣告。

 

その後、会社に戻って上司に報告すると「仕事のことは何も考えなくてよいから、まずは治すことに専念して」ということで、そのまま自宅に帰りました。

 

この時はガン宣告されただけで、身体は何の変調もなかったので、こんな明るいときに退社でき、明日から当分会社に出勤しなくて良いと思うと、嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。

 

それ以降は一般的ながん治療の路線に乗って、すべてを医者任せてやってきましたが、これもちゃんとした病人になれた嬉しさで、抗がん剤治療中でも、快適で楽しい入院生活をしていたことを思い出します。

 

しかし術後、医者から勧められた再発防止の抗がん剤治療を断ってからは、「自分でなんとかしなければ死んでしまう」と思い、必死に医療に頼らずに生きられる道を探したのでした。

 

そして15年後、こうやってがんになる前より、元気で幸せに生きていられるのは、間違いなく

「治療に依存しない」と決めたことだと思うのです。

 

そんなことで今日は、私の15年間を振り返って「治療に依存しない」ということについて書こうと思います。


私はこれまで15年年近くにわたり、がん患者会の活動で多くの患者さんと出会ってきましたが、良くなっていく人には「治療や療法に依存してはいない」という事が大きな特徴があるような気がします。

 

三大療法、代替療法、そして自助療法どれをとったとしても良くなる人の共通点はそこになる。

 

では「治療に依存しない」ということはどんなことか?

 

それは「治すのは自分の身体と心」だという意識を持つこと。

 

そしてもう一つあるのが「治療自体を放棄する」というパターン

 

聞いたことがある方も多いと思いますが、医者から「もう治らない」と言われて開き直ってやりたいことやって楽しんでいたらガンは消えていたなんて言うパターンです。

 

そんな人は「治療に依存する」とか「治す」以前の問題で、生きるというところに焦点を合わせることでもあります。

 

それはつまり、生きるというところに焦点を合わせてしまえば、治療なんてことは依存も何も、視界にすら入っていないという事でもあるのです。

 

しかし、残念ながらそんなことができる人はごく僅か・・・

 

私にもそこまでの気持ちにはあることができませんでしたので、自分で何とかするという意識を持つために様々なことを学び、生き方を変えたのでした。

 

そう思って現在のがん患者さんを取り巻く環境を見ていくと、いたるところで患者さんを治療に依存させようとしているような気がしてなりません。

 

〝○○でガンが治った″

 

〝ガンを治す画期的な治療法″・・・・

 

患者さんに希望を持たすことは大切です。

 

しかし、そんな言葉で患者に希望を持たせて、○○や治療法に依存させて本当に良くなっていくのでしょうか?

 

私はそんなのは「この塾に入れば東大に合格できる」なんて言っていることとまったくわらないと思います。

 

そりゃもともと素質があってその塾に入って合格した人がいるのかもしれません。

 

しかしそれはたまたまとか偶然のようなもの。

 

そうであれば「この塾には入ってあなた自身が一生懸命努力すれば、合格率はグンとあがる!」と書くべきではないか?と思うのです。

 

なぜ、ガンの場合も「○○があなたの背中を強く押してくれる」

 

「あなたの治す力を応援してくれる画期的な療法が見つかりました」といった表現ができないのでしょうか?

 

依存させて信者を増やす新興宗教のようなものではないかと私は思います。

 

そして病院も行政もその多くは、治療にしか焦点を合わせることしかできていないのが現状です。

 

しかし、もしかしたらそれは患者のことなんてデーターでしか解らないのですから、当然のことなのかもしれません。

 

私もどれだけ「エビデンス」という言葉を聞いたか解りません。

 

でもそれって、「治るエビデンス」ではなく「治らないエビデンス」?

 

と思うのは私だけでしょうか?

 

そんなことなので、依存だけでは身体が治ったとしても、心の不安はなくならないのです。

 

治療法に依存しているという事は、自分の身体を信じられないという心の裏返しではないのでしょうか?

 

そんな人が信じているのは、ガンになって初めて出会った医者や治療法、そしてお金?

自分の身体を信じていないのに、身体が治そうとするはずもありません。

 

それだから、根治もあり得なく、それを潜在意識は知っているから不安が襲ってくるのです。

 

そしてそこから見放されたら人生終わりだなんて思ってしまう・・・

 

まだ、まだ、できることがあるがあるはずなのに・・・・

 

治す力は貴方の中にある!

 

いや〝治す力は貴方の中にしかないのです!″

 

そんな力を引き出すのは、医者でもと療法でもなく、貴方自身。

 

それだから、どんな治療をしていたとしても、治すために大切なことは治療に依存しないことなのです。

 

治すのは医者や治療だと思わずに、自分が治すと決めて、その自分への信用残高を増やす努力をすることなのです。

 

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