ガンになるとほとんどの人が「孤独や不安」になり、苦しみの渦の中に巻き込まれてしまいます。

 

しかし、そんな中で「孤独と不安」をエネルギーに変えることが出来たときに、人間の可能性が広がります。

そして、自分が殻を破ろうとするときには必ず「孤独と不安」があるのです。

 

言い換えれば「孤独も不安」もない人は成長をしていないといえます。

 

成長するための苦しみ(成長痛)ともいえるでしょう。

 

また「孤独と不安」がないということは、「依存」していること。

 

つまり「安心安全」を求めていれば人間の成長はストップするのです。

 

人間の意識の中には、「問題意識」「危機意識」「当事者意識」があります。

 

「問題意識」や「危機意識」を持っているときは「不安や孤独」はあまり発生しません。

 

例えば癌がこんなに多いことを何とかしなければいけない との「問題意識」

 

癌になったらどうしよう? という「危機意識」

 

それらはまだまだ他人事の域を出ていないので、「孤独や不安」さほどではなく、自分自身を大きく変化させることは出来ません。

 

そんな「問題意識」「危機意識」の段階から、実際に癌になり「当事者意識」に移ったことで、思考の中の世界から現実の世界となり、そのギャップから「孤独や不安」を発生させるのです。

 

どんな人でもまったく知らない土地に一人で行ったら「孤独や不安」になるように。

 

そしてその「孤独や不安」により「当事者意識」をしっかり持つことで、自分か変わらなければ状況も変わらないことに気づきます。

 

つまり「孤独や不安」は、私たちに変化をさせるために沸き起こってくるのです。

 

更にこの「当事者意識」を持つことで人は本当の優しさや感謝の気持ちが芽生えてきます。

 

「孤独や苦しみ」を味わうことで、人間の弱さに気付き、弱いが故に一人では生きていくことができないことが頭ではなく感覚で解ることで、優しさや感謝が沸き起こるのではないかと思います。

 

そのためには本当の意味での自立が必要です。

 

本当の自立とは自分が立っていることではありません。

 

立つという行為は、ずっと座っている苦しみから逃れるためにある行動だということを気づくことが本当の自立なのです。

 

それに気づけば、多くの人の苦しみがわかります。

 

今の世の中は、ずっと座っていて立てば楽になると気づいていない人ばかりです。

 

そして立っていても自分のために立っている人は自立しているとは言えないと私は思っています。

 

ただ立っているのではなく、立っている意味を考えることが本当の自立なのです。

 

本当の自立をすることとは、座っている苦しみに気づいて、立ち上がろうと行動を起こすことなので、まわりを見渡すとみんなが座っていて自分だけが立っているから「不安で孤独」なのです。

 

だからこそ、今座っている人が立つときの苦しみを分かり、それらの人を誘導できる優しさを手に入れることができるのだと思います。

 

「癌を治す」ためには本当の勇気と強さが必要であり、本当の勇気と強さを得るには、弱さを受け入れないといけません。

 

弱さを受け入れることで行動ができ、結果が変わるのです。

 

行動が出来ない理由は、自分は大丈夫との「強がり」ではないかと思います。

 

弱い自分を変えるための「孤独や不安」ですから、行動すれば必ずなくなってきます。

 

そして身体も心も変化して新しい自分へと成長するのです。