17 年前の今頃、私は4月の健康診断で食道がんが見つかり、ちょうどこのGW前のこの時期は精密検査で入院中で、がん患者へのの入口といったところでした。


私の場合この検査でガンはリンパ節にいくつか転移が見られ、GWに入る前のインフォームドコンセントで、シスプランと5FUという抗がん剤を月曜日から土曜日の朝まで少量ずつ入れ続け、その後の土日はお休みでまた翌日月曜日から4週間連続して点滴をするというものでした。


現在の食道がんの抗がん剤治療は同じものを1週間投与したら3.4週間休んで2回目を投与するのを4回続けるというのが主流とのようなので、当時はまだまだ患者のQOLより、ガンという病に攻撃的な考え方だったのだなぁだちと感じます。


こう書くと、ほとんどの方は「辛かっただろうな」と思うでしょうが、実は私はなんと「幸せに満ち足りた気分」だったのです。


どうしてか?


入院生活を堂々と気兼ねなく会社を休めるパラダイスのような状態という解釈を、更には抗がん剤治療を持ち前のドM精神で苦しみに耐えた向こうにある達成感に鼓舞していたのです、


するとどうでしょう?


抗がん剤の副作用はほとんどなく、ガンもほとんど縮小していたのです。




当時は運良く抗がん剤が効いたと思っていましたが、これまで15 年間近く患者会活動を通して沢山の方と接し、そして学んだ結果、あのような結果となったのは、間違いなく入院や抗がん剤治療の解釈を変えたからだと思うのうになりました。


今日はそんな私の経験から得たこと


「解釈を変えれば、結果も変わる」ということを書こうと思います。


過ぎ去ったこと、つまり過去を変えることは出来ません。


私の場合、幼少の頃の記憶や経験、またサラリーマン時代の鬱やがんになった原因は変えられません。


がんになった当初は、それらのことをどうして?と悔やみ、あの時こうしていればと後悔をすることが多々ありました。


またそうなった原因を他人や環境に責任転嫁もしていました。


そして変えられないことを悔やんでいたら一生後悔したり、責任転嫁をして怒りを持って生きていかなければいけなくなってしまいます。


あるとき「それでは絶対に幸せにはなれない!」と思い私がしたこと。


それが「過去の解釈を変える」ということ。


過去は絶対に変えることは出来ないが、過去の解釈は変えることが出来る❗️


変えられないことを不幸だと嘆くより、変えられるものを変えちゃった方が幸せになれると思ったのです。


そして私は、がんになったという過去を、幸せになるためのきっかけと解釈をしました。


すると、不思議なことに本当に幸せになったのでした。


そんな経緯を経て、幸せになるということは、過去の解釈を変えることから始まると私は思うようになりました。