がんになる前の私は、「使い慣れた道」ばかりを歩んでいた様な気がする。


使い慣れた道を歩んでいれば、行き先を間違えることはないし、障害もあまりない。


その道を歩んでいた理由は、安心感があったからだった。


行き先もきちんと見えていた。


しかし、あるとき行き先が見えなくなった。


すると、何の刺激もない「使い慣れた道」を歩むのが苦痛になった。


「なんの為にこの道を歩んでいるのか?」が分からなくなり鬱になった。


それでも、「使い慣れた道」を歩んでいた結果、行き倒れ・・・・


癌だった。


そして癌が解ってから3ヶ月の入院、4ヶ月の自宅療養の7ヶ月はその道を歩むことはなく、それまでとは違った道を歩むことがあった。


すると、今までに経験したことのない刺激が五感から入ってきた。


自然、朝日、野に咲く花・・・


鳥のさえずり、虫の声、風の音、家族の声・・・


花や土、木の臭い・・・


野菜中心の食事・・・・


心地よくゆったり流れる時間・・・・


名古屋の中心、栄のど真ん中の百貨店という雑踏の中でほとんどの時間を過ごしていた私にとっては、それまでには体感することはほとんどなかった刺激がとっても新鮮で心地よかった。


しかし、以前と違う道を歩んでいることに不安や焦りもあり、それは徐々に増えていったのだった。

そして、会社に復帰。


すると、また同じ道を歩まなければいけない・・・


今度は以前の心地よくゆったりした刺激が恋しくなってきた。


しかし、仕事を続けなければ収入はなくなり家族を食べさすことは出来なくなる・・・


そう思って1年間は仕事以外の時間は、早起きや時間を作って療養中の刺激を入れ、再発しないために様々な勉強もしていた。


でも仕事をしていては時間にも、体力的にも限界がある・・・。


そんなある時、癌の原因は環境にあるのでは?と思った。


環境とは私たちが生きるすべての空間で、そこで五感から入ってくる刺激によって自律神経は左右するのだ。


私は今までの「使い慣れた道」を歩んでいた時に五感から入ってきていた刺激によって、交感神経が極限まで優位な状態になり鬱になり癌になった。


また同じ刺激を入れていたら・・・・


そして「新しい道」を歩む決心をして、26年間歩み続けた「使い慣れた道」から離れた。


以前の感謝関係の人間関係の断捨離もして、極力新しい刺激を入れるようにしたのだった。


また、検査の為に行っていた“病院”からも離れた。


病院で入ってくる刺激に良いものなんて一つもない。


その結果、入ってくる刺激のほとんどを変えることができ、新しい刺激を得るための行動もできるようになったのだ。


すると、不思議なことに“再発の不安”が徐々になくなり、焦りもなくなり心も軽くなった。


五感から入ってくる刺激が変われば生活習慣や心は自ずと変わる。


言い換えれば、五感から入ってくる刺激を変えなければ、生活習慣や心を変えるのは難しいということ。


心や信念が強くて出来る人もいると思うが、私には出来なかった。


でも私には難しかったが、「使い慣れた道」を歩んでいても、五感から入ってくる刺激を変えることは出来ると思う。


目で見るもの。


耳から聞く音、声。


鼻で嗅ぐ臭い。


舌で味わう食べ物。


皮膚で感じるもの。

これらを変えるという視点をもって勇気を持って実行すれば、変えようと思わなくても生活習慣や心、そして人生も変わっちゃう様な気がする。


だから、何かを変えたいとおもったのなら、まずは進む道を変え、環境を変えてみよう!