【〜がんや緑内障を忘れる〜】
それは私の目標だった。
今から15 年くらい前だろうか、徳島に住まわれている80歳の男性で、40歳の時に末期がんを宣告され余命半年と言われて以来病院に一度も行っていないという方とお話をする機会があった。
その方は今、がんがあるのか?ないのか?治ったのか?はわからないけど今、元気で生きていればそれで良いと言っていた。
私は思う。
大切なことは「がんになったことを忘れること」だと。
以来、私も「がんになったことを忘れる」ようにした。
とはいっても、患者会をやっていては忘れることはなかなか出来ない。
それなので、積極的に生きるという方向に意識を向けた。
がんをできない理由にするのではなく、ただただやりたいことをやる。
それもあいなって、ガンになる2年前に診断された緑内障も忘れていた(笑)
そして今、視覚障害者になったが、まったく悔いはない。
がんや緑内障を忘れたほうが良い理由。
それはがん=死
緑内障=失明
のイメージからくる恐怖心。
それは戦ったり、逃げたりという交感神経優位な状態をつくってしまう。
これではなかなか良くなるはずもない。
なので私はがんや緑内障に背を向け「生きる」、そして「幸せになる」という方向を見て生きるようにした。
そして、がんや緑内障はそのための手段という位置づけに。
“がんになったことで、緑内障になったことで幸せになる!”
がん・緑内障=幸せの女神というイメージを作り上げた。
するとどんどん幸せが増えていき、本当に幸せを感じられるようになった。
そして今は“がんが親のような存在”となっている。
緑内障もそうなるような生き方をしたいと思う。
ガンは生活や精神が乱れると教えてくれる。
ずっと私を見守ってくれている大きな存在だ。
がん患者さんにしろ、健康な方にしろ、私たちの身体には必ずがん細胞は存在する。
それなので、それを敵や悪者とするのはどうなのだろうか?
自分の中に敵や悪者がいたとしたら生きた心地がしないのではないような気がする。
だから悪いものに焦点を当てて排除するのではなく、良いものや幸せを求める生き方をしたほうが良い結果を得られるし、人生も良くなると思うのだ。