運動会で百足競争という競技がある。

何人かが足を紐で結んで、ルールを決めてみんなが息を合わせて早さを競うというものだ。

この競技、今の時代を反映していると思うのは私だけだろうか?

学校でも、会社でも、活動でも、多くの場合はいくつかの自由を奪われ、ルールに則って、ベクトルを合わせて、目標到達を目指す。

一旦足を縛られたら、抜け出すにも抜け出せない。


足の長い人も短い人も、足の速い人も遅い人も、体の強い人も弱い人もみんな一緒にさせられて優位な人に合わせて走らされる。

そして足並みや息を合わせられないと周りからとやかく言われる。

優位な人は結果が出ないのは遅い人の責任だといい、波長が合わない人を阻害したりもする。

そして休んだり、抜け出そうものなら、何を言われるかわからない状況だ。

だから遅れないように頑張り、心や体の病になる。

私はどちらかというと優位に部類だったが、できない人に対して怒り蔑み怒りという毒にまみれてさえも前に進もうとして無理やり前に進み空回りして無駄なエネルギーを消費して電池切れを起こして鬱になり、さらに進もうとしてぶっ壊れてがんになった。

だからこそ、サラリーマンを辞めてムカデ競争の足枷をとった。

そして様々な活動をしてきて今思うこと。

同じゴールを目指すなら、足を結ぶより結ばない方が早いということだ。

なのにバラバラになったら同じゴールを目指すことができなくなる、遅れる人が出てくるという理由で足を縛りルールを作る、

そうなってしまうのは、同じゴールを目指していないのに、無理やりゴールを作ってしまうから、競わせるから。

そんなサラリーマンや活動を辞めて、今は同じゴールを目指す人達と、それぞれのペースで進む活動に切り替えた。

私は思う

そんな人たちが集まったら最強だ!

すべての人が自分の出来る範囲の中で役割を持ち、自分の判断で行動する。

その根底には同じ理念があり、同じゴールを見ているというつながり感がある。

だから、間違った方向に行くはずがないし、信頼が生まれるのだと思う。