昨日は60 歳の誕生日、還暦を迎えることができた。
17年前、ガンになり5年生存率20%前後と知った時には、「いったいこの先、何年生きられるのだろうか?もし5年生きられたら、、、、でもら20%しかない、、、たぶん無理ではないか?」
「いや、なんとかなる」
そんな考えても、悩んでも解決しないことを考え、悩み、自問自答していた時期もあった。
しかし、17年後の今こうやって、なんと還暦の60歳を迎えることができた。
今思い返しても、今私がこうやって生きていられるのも、家内、娘、息子、家族がいたからだと思う。
心から有難いと思うし、嬉しい。
そんななかで、一区切りとなる還暦の060歳の誕生日を迎えることができたのは、たぶんサラリーマンを辞めた時、「生きる覚悟と死ぬ覚悟を同時にした」からだと思う。
ガンになった当初は、あと何年生きれるか?子供たちの成長する姿を見ることが出来るか?と死ぬことばかり考えて不安ばかりの毎日でした。
私は15年前、癌になって2年後に26年間働いてきた(株)三越を辞めました。
当時は子供はまだ小学生の低学年で住宅ローンものこっていた。
多くの人にどうやって飯を食っていくのか?
家族を養っていくのか?
早まるな!
なんて言われた。
そして、たくさんの方に、よく仕事を辞めることができたと言われる。
どうしてやめることができたのか?を振り返ってみた。
たぶん「生きる覚悟」をしたからだと思う。
癌になる前は、生きているという感覚を持っていなかったように思う。
ただ何となく起きて,会社に行って、酒を呑んで、飯食って、寝るを繰り返していた。
生きていること自体を当たり前だと思っていた。
しかし、癌になっていつ死ぬかわからないという状態に陥ったのだ。
がんになった当初は、死の恐怖や不安の方が生きていることより大きくなってしまい生きる方より死ぬ方に目が行ってしまった。
死から逃れるために生きていたと思う。
しかし、それではこれからの人生ずっと逃げていなければいけないし、いつかは疲れてしまう。
私は逃げるのをやめようと立ち止まり死と向き合った。
当たり前のことだが、分かったことは「人はいつか必ず死ぬし、いつ死ぬかはわからない」ということ。
つまり直前になるまでは実体はないということだった。
だったらそんないつ来るかわからないものに怯えるより、死までのの課程になる生に目を向けようと思った。
そして、「生きる覚悟」をしたのだ。
常に生きていると感じることができる生き方をしようと覚悟したのだ。
それは「生きる覚悟」と当時に「死ぬ覚悟」もすることだった。
明日死んでもいいと思える生き方。
私が死んだとき、家族や子供たちに対して何が残るか?
以前のままだったら、私は癌になって人生設計が狂って奈落の底に落ち後悔と苦しみの中を生きて死んだという記憶が残る。
すると、やっぱ癌は怖いし、癌になったら不幸になってしまうという意識が出来上がってしまう。
そんな記憶は残したくないと思った。
私は家族や子供たちに対して父や夫と言う前に人間としてどう生きるかを示してみようと思った。
それは親として夫として生きるのではなく、一人の人間として生きる覚悟だった。
癌になった時に以前の私は死んで、新しい私に生き返った。
そんな生き方をしたほうが、家族や子供たちが今後何らかの苦境に立ったときに役に立つのではないかと思ったのだ。
家族は私の鬱になり癌になって抗癌剤をやり大きな手術をして人工呼吸器につながれた姿からすべてを知っている。
それを乗り越えて生きていく姿を見せることは、私にしかできないことだし、癌にならなかったらできないことだ。
それをチャンスと捉えた。
どう生きて、どう死ぬか?
それは本来すべての人がもっている使命であるが、なかなか実感がないことでもある。
といいうより、あえて実感しないように生きているような気もする。
私は幸運にも癌になったことでこの両方に目を向けることができた。
そして、「生きる覚悟」と、「死ぬ覚悟」を同時にしたことで、過去と離れて未来と現在を同時に生きることができるようになった。
未来なんて現在しだいでどうにでもなる。
今がよかったら、未来も良いに決まっている。
だったら今が良いと思える、体と心の使い方をするだけでいい。
先のことを考える必要も、目標を作る必要もなくなった。
それが私にとって「今を生きる」ということだ。
その今を積み上げた結果の還暦なのだ。
私は17年前野6月27日に、15時間の大きな手術をして人工呼吸器につながれ、何もできない赤ちゃんのような状態になったときを2回目の人生の誕生日とした。
となると今日からは3回目の人生だ。
もう一度、原点に還って「生きる覚悟と死ぬ覚悟」をしようと思う。
2.回目の人生のときにはまだ幼かった子どもたちも、お陰さまで成人して、立派に自分の生き方をしている。
当時は一緒に暮らしていた祖母や両親よりも先に死ぬこともなく、見送ることが出来た。
だからこれからの3回目の人生は、今まで以上に人様のお役に立てるような生き方をして、還暦を迎えられた恩恵をこの世に還し、次につなげ巡らせていこうと思う。
今までと同じように、人生の最後を迎えるまで、未来のための今を生き続けるだけ。
そして最後は生き抜けたことにら感謝して土に還る!
還暦の今日、そんな潔い生きた方をしようと決目たのでした。