私は以前、人間的成長とは、地位名声を得ることだと思っていた。

 

そしてその目標を達成するために一生懸命働いた。

 

地位名声を上げるとは人より上に行くということ。

 

それは気付いてはいないが、毎日が戦いのようなもの。

 

人生を戦場と化してしまっていたのだ。

 

そんな潜在意識をつくってしまった根源に「父親を超え手見返す」という思いがあった。

 

親からもらった自分の人生を、その親を見返すために使う。

 

それは肉親を巻き込んだ血みどろの戦いだ。

 

結局は自分自身を否定していることだった。

 

自分を否定していたから、神様がその望みを叶えてあげようと『癌』という病を授けた。

 

私は多くの人のご縁でそれを知り、戦うのをやめた。

 

すると不思議なことに自分がどんどん薄れて小さなものになってきたのだ。

 

そしてそんな小さな自分が愛おしくなり、周りのものにも愛しみを感じるようになった。

 

それまでは別々だった自分と周りの壁がなくなったような気がする。

 

親が、家族が、他人が、自然が、太陽や月や宇宙が、あってほんのちっぽけな自分がいる。

 

しかしそんなちっぽけな自分は計り知れない大きなものエネルギーが宿っている。

 

そんなことを感じることができる自分が今は無敵だ(笑)