昨日はめぐみ農場のある西尾市で「降りてゆく生き方」の上映会があり1000人近くの方に観賞いただきました。

私はこの映画「降りてゆく生き方」ができた2009年に出会い、翌年2月に上映会を開催後現在に至るまで何度か上映会を開催したりかかわってきました。

出会ったころはがんの患者会の活動をしていましたが、多く患者さんは「がんになってもまだ上に登ろうとしたり、登れなくなってしまったことに後悔や苦しみを背負いながら生きてしまいます。

しかしそれは言い換えれば“がんになった環境に戻ろう”としていること。
がんになるまでストレスをため苦しんできたのに・・・・・
人間関係、過労、憎しみ、不安・・・・・

がんになり前の私もそんなものが一杯。
そして、またそこに戻ろうとしていました。

しかし、あるとき「がんになったのは自分のこれまでの生き方が原因だった」と気付き、生き方を180度変えることいを決意し、仕事もやめこれを実践しました。

その結果、今までの登ってゆく生き方の対極にある「降りてゆく生き方」の素晴らしさに気づいたのです。

そんな時、タイミングよくこの映画に出会い、そのことを患者さんや多くの方に伝えたいと思い上映会を開催しました。

この映画の主演、武田鉄也さんが「山に登るとは、登って降りること。登ったまま降りてこないことを遭難したという。登ったことを良い思い出にしながら登るときにみえなかった風景を楽しむことができるのが降りてゆく生き方」

と言うお話をお聞きし、がん患者さんをはじめ多くの方は、まさしく遭難しかかっているのにまだ上に上にと登ろうとしていて、その結果本当に遭難して命を落としてしまっている状況とまったく同じだと思いました。

これまでの活動なかでこのことを講演やセミナーで伝えようとしていましたが頭でわかってもなかなか行動できない人が多いことに焦りや苛立ちを覚えていたので、映画と言うもので5感に伝えることができれば伝えれるかも?と思ったのがきっかけで上映会を開催したのです。

しかし、この映画の活動を通してそれも自分のエゴだったと気付いたのです。
「降りる」とは、行動だけではなく自分の目線や立ち居地も一緒に降りること。

当時の私は講演やセミナーなどで多くの人に教えたり、指導したりと、上から目線で人を見ていたのです。

それでは先生と生徒のような溝ができます。
私たちは生徒だから先生のようにはなれないと思ってしまうのです。

そして自分自身もそれをひけらかすような慢心した心があったことにも気付かされました。

これではいけない!

それに気付いたときから私の本当の意味での「降りてゆく生き方」が始まりました。

「降りる」」ときに大切せつなのは仲間、そしてそこに楽しむ心を見つけること。
これらはすべてその場にあるものばかりなのです。

出発から一緒に登った仲間だけではなく周りにいる人
足元や下界の風景

そんなすべてを共有し楽しみに変えることを目指そうと決めたのです。

今までは必死に降りて、降りろ!降りなければいけないと言っていた・・・・・

それからは、この映画を通してそんな仲間つくりをしようと思い上映会を重ねてきました。

映画を見た方の中から、仲間を募り、また上映会をすることを繰り返してきました。
ほとんどが映画を鑑賞するまではまったく見ず知らず人ばかり。

やってることも、考えていることも、まったく違う。
しかし、ただ一つ共通するのが「降りてゆく生き方」を鑑賞し、何か自分を動かすものがあって一緒に活動をしているということ。

そして、もっと多くの人にこの映画をい見てほしいと思っていること。

そこには、私利私欲や他人を変えようなんてエゴもありません。
「ただ見てほしい」という気持ちだけなのです。

そんな形でこの映画の上映会を続けてきたことで、私自身がすべての人一人ひとりの人が持っている素晴らしさに気付けるように」なり、そんな人集ったら何かが変わるのではと思うようになりました。

変えようとするのではなく、変わってしまうような場を作ることが必要だと気付いたのです。

そこには、頑張るという概念はなく、「自然」があるだけ。
他人が変えるのではなく、自分が知らないうちに自然に変わってしまう。

映画を通して今一緒に活動をしている仲間を見ると本当にそれが良くわかります。
その変わりようは本当に凄い。

これが自然の力だ!と改めて思います。

その良い例が「めぐみ農場」
めぐみ農場をスタートできたのも「降りてゆく生き方」があったから。

一緒にやっているマコト君も昨年9月の上映会を通して初めて出会ったのだし、これまで様ざまな形で手伝いにきていただいた方の多くは「降りてゆく生き方」を一緒に上映した仲間や、映画を見に来てくれた仲間たちなのです。

そんな方が自然にめぐみ農場に集まり、自分がやりたいことをやる。

めぐみ農場はそれぞれの人が「降りてゆく生き方」を実践できる場、体感できる場にしようと。

それで今のめぐみ農場ができ上がったのです。
今年2月からまだ8ヶ月あまりしか経っていないのにここまで早く変化するのは、すべてこのような自然の力なのです。

そこには、私の力なんて存在しません。

私は純粋な思いで農場に来るすべての人を受け入れ、あとは自然に委ねるだけ。

自然を活かし、人を活かすだけですべてはうまくいく様な気がしています。

先日開催した西尾上映会でもたくさんの仲間ができそうな予感がしています。

こんなことができる映画は「降りてゆく生き方」しかないと私は自信を持って言い切れます。

そしてまだそれは序曲。

これから、そんな仲間たちと一緒に多くの人を巻き込みながみんなでどんなものが出来上がるか?をワクワクしながら楽しみたいと思っています。

楽しいことしたい人、この指とまれ!

お待ちしていま~す!