16年前の今日、6月27日のこの時間、朝8時30分


私は藤田医科大附属病院の手術室に 6月27日は朝8時30分に手術室に入って、出てきたのは未明の0時頃


今思い返すと、この15時間余りで当時持っていた多くのものを失いました。


五躰満足な体、人間関係、そして描いていた人生設計や未来・・・・





数えたらキリがありません。

そして得たものは、手術の後遺症や底知れぬ将来の不安・・・・・

マイナスの要素ばかりで、プラスに考えることなんてまったくできませんでした。

しかしあるとき「足るを知る」という言葉を聞きました。

そして、失ったものを悲しんだり悔やんだりしても戻ってくることはない。

だったら、あるものの方に目を向けよう。

そしでこの6月27日を新しい人生に生まれ変わった誕生日にしようと思ったのでした。

あれから16年。

今日は16歳の誕生日です🎂🎉

今日はそんな16年間も振り返りながら、それから思い続けてきた、今あるものを大切にということについて書こうと思います。

16年前の手術で食道や胃をなくしましたが、腸や肝臓・腎臓はある。

今まで描いていた未来はなくなったが、新しい未来を得るチャンスがある。

今までの人間関係はなくしたが、本当に自分のことを大切に思ってくれている事が解った。

そして不安は得たが、それを打ち消す行動力を得た。

後遺症を得たが、身体を大切にする生活を得た。

そう思ってみると、あると知ったものも、得たものも、病になるまでは当たり前だと思っていたことや、気付かなかったことばかり。

失ってはじめて初めてあったことに気づいたのです。

言い換えれば、それに気付かなかったから癌になった・・・・

その時私は病になった原因がわかりました。

それはあることに気づかず、無いものばかりに心が囚われていたことだと・・・

それが欲や執着・こだわりそして怒りを生んでいたことも。

そう思った途端に、あるものがとても愛おしくなりました。

今まで通り働いていれくれる身体やその源となっている食べ物。

常に一緒にいて心配してくれる家族。

そして癌になる前とまったく変わることなく、私を包んでいてくれる自然や環境。

今までは当たり前だと思っていたことは、すべては「めぐみ」だったのです。

そして沸き起こってきたのが「感謝」

得たものは「幸せ」

それに気づいたのは、癌になったから。

幸せは得るものだはなく気づくものだったのです。

言い換えれば、幸せを探している限りは、幸せにはなれないということ。

そしてあるものに感謝できない限りは幸せにはなれないということ。

生きていること自体で、たくさんの“めぐみ”を持っていることに。

私はそれをたくさんのものを失ったことで気づきました。

失ったものがあるからこそ、今あるものに感謝でき幸せになれる。

失ったものや去ったものには未練を残さず。

捨てれば得られる。

失うことは、新しい道や幸せを見つける大きなチャンスだと思います。

そんな思いも込めて『めぐみの会』という会の名前にしました。

すべてはめぐみと考えれば、『ピンチはチャンス』なんですね(^^♪

あるものを活かして新しく得ることができた、16才になった肉体❣️








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