〝断捨離”という言葉をよく耳にしますが、「断る力」はとても大切だと思います。
分かりきったことですが、断る力がないということは、断れないということ。
断れないという言葉の前には、本当は断りたいけどという言葉が付きます。
断りたいのに断れない。
それは自分自身の心に正直ではないということ。
即ち、自分を隠している。
どうして断れないかというと、断ったら・・・・・
どうなるか?
その人から嫌われる。
誘ってもらえない。・・・・
それはつまり自分に自信がないということ。
そして断れなくて更に自信がなくなる。
そして、どんどん、どんどん、自己評価が下がってきます。
そして気がついたら、他人の言いなり。
都合のいいように使われる人間になってしまっています。
「断る」ことは、「自分らしく生きる」こと。
断れば「自分の時間」も増えてきます。
だから行動ができて、自信も付くことになります。
私もがんになる前は「断る」ことは苦手でした。
しかし、がんになって自分らしく生きることに集中しました。
そして断るために「がん」はとてもいい資源になりました。
「俺、がんになったから」
断るための切り札です。
そう言ったら、誰も言葉を返せないし、仕方がないと思い何も言わなくなります。
と言っても、私の心の中は苦くではなく、楽しく言ってました。
そうやって、本当の仲間を見つけてきました。
私が断っても更に関わりを持ってくれる人は、本当に私のことを想ってくれている人です。
つまり、断ることは人を見る目をつけることにつながってきます。
断ることで、自分に本当に大切な人がわかります。
そうすると断ることは楽しくなり、がんになったことも良かったと思えるようになります。
がんになって失ったものを嘆くよりも、得たものを喜ぶ。
とは言っても、病をあまり使いすぎると、今度は病に依存してしまうようになるので注意が必要です。
最終的には、病はきっかけで、都合よくがんに頼らなくても断れるように成らなければいけません。
がんは云わば〝自転車の補助輪”のようなもの。
自分で走れるようになっても付いていたら邪魔でしょ。
それが病を超えるということ。
私はそうやって断ることで、がんを超えて生きてきました。