私も30年以上使用していたハードコンタクトレンズ 眼瞼下垂の原因の一つですが!

 

最近、眼瞼下垂の治療が盛んに行われるようになりました。

 

私が形成外科医になった頃はほとんどが先天性眼瞼下垂の治療ばかりでした。そして、現在言われている「加齢性眼瞼下垂症」は年をとったら誰でもなる加齢現象の一つと言われれいました。

 

しかし、今はその原因の研究も進み色々なことがわかってきました。

 

眼瞼下垂の原因の1つに「ハードコンタクトレンズの長期装着」が注目されています。

今ではソフトコンタクレンズの使い捨てが一般的ですが、私がコンタクトレンズは始めた40年ほど前はハードコンタクトレンズがほとんどでした。

 

私の年代の方(年齢は秘密!!)は、ほとんどハードコンタクトレンズを使用していましたし、今もそのまま使用している方も多いと思います。

 

しかし、そのハードコンタクトレンズが眼瞼下垂の原因の一つに考えられるようになりました。

 

その理由としては

コンタクトレンズを入れたり出したりする時に、まぶたを引っ張ったり、無理にレンズを押し出そうとすることが眼瞼挙筋腱膜を損傷し、それが眼瞼下垂の原因のなるという説があります。

 

しかし、コンタクトレンズは朝つけると夜まで装着したままで、1日1回の取り外しで、眼瞼挙筋腱膜を損傷するするとは私は考えにくいと思っています。

 

一方、ハードコンタクトレンズはソフトコンタクトレンズに比べ厚く、これが異物となり一日に何千回も瞬きをすることで、まぶたを挙げる眼瞼挙筋腱膜やミュラー筋がコンタクトレンズとの摩擦により薄く伸ばされたり、薄くなることで収縮力が失われて、まぶたが上がりにくくなるのだと考えています。

 

ただ、ハードコンタクトレンズを使用している方全員が眼瞼下垂にわなるわけではありませんし、コントタクトレンズを全く使用したことがない方が眼瞼下垂になる場合もあります。

また、ハードコンタクトレンズを使っていても「目がパッチリ」で眼瞼下垂にならない人もいます。あくまでもハードコンタクトレンズ使用は眼瞼下垂の原因の1つと考えてください。

 

 

ご質問がございましたら お問合せメール をご利用ください

 

やまもと形成外科クリニック 併設

新潟眼瞼下垂治療センター