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まだまだＰＯＰについて語ります。
前回、看板について少し書きました。
今回は文字について、語ります
大きなＰＯＰを描くという事は、意外に大変です。
細かく描かないから、とはいうものの細かい技法などもあるわけだし、どうすれば効果があるか？どう見えれば、訴求率が上がるか？どう書けばお客様の目に留まるか？と考えて描くわけです。
ＰＯＰの大事な部分に「文字」があります。
手で描くと、あまりやり直しがききません。
まあ、熟練度が上がると、上手な直し方も分かってくるから、直せないわけではないんですがね。
この文字・・・ただ綺麗に描ければＯＫというわけにはいきません。
今回このブログでは「描く」と表現してますが、実は文字はやっぱり書かなくてはいけないのです。
そう、どんなに太くても。ひと筆で書けなくてもです。
下のＰＯＰは、チラシ用のＰＯＰなので小さいので、ひと筆で書いております。
店舗に勤めていたころのＰＯＰをアップできればいいんですが、そうもいかないので、そのうち、見本用に何か制作したいと思ってます。
大昔ですが、大きなＰＯＰ（50ｃｍ×200ｃｍ位だったと思います）にキチンと下書きをし、「さあ、明日はこれをかくぞ！」と勢い込んで次の日に行ったら、他の人が下書きの文字の中を塗っていたという悲しい思い出があります。
そう塗り絵のように一生懸命塗ってくれて、しかも私を手伝おうという、とっても優しい気持ちからの行動だったので、私も「ありがとう」と答えましたが、実は頭の中はショックで真っ白でした。
そのことだけが印象に残り、最後どうやって仕上げたかとか、覚えていません（笑）
信じられない人いるかもしれませんが、私意外に繊細なんです
これはどういうことかと言うと、確かに大きな文字だったので、文字を白抜きしたような下書きして中に色を塗るんですが・・・ＰＯＰライターなら気持ちは「書く」つもりで塗るので、カシカシとペンで塗り絵を塗るように一生懸命塗るわけではないんですよね（塗り絵だって闇雲に塗ってるわけではないとは思いますが）
それは何故かというと、文字が死ぬからです。勢いがなくなるっていうのかな・・・こう、不本意な仕上がりになるんですよね
「大雑把なくせに、何繊細なこと言ってんねん」と思うかもですが、小さな事が大事だったりするんですよ。
しかも、いつもなら大体の文字の大きさの当たりだけ取って、直に書くのに、なぜかその時は丁寧な下書きをかいて、それを基準に書こうと思っていたのもあだになりました。
この「勢い」というのが、手描きＰＯＰの味になるんだと思います。
細かくゆっくりと書けば、綺麗に書けるんですが、文字の勢いを考えるとバッと描いた方が良かったりします。
形はもちろんフォントの方が完璧なんですけど・・・そこがＰＣのＰＯＰと手描きのＰＯＰの大きな違いになるんじゃないかな～？
ＰＣと手描き、どっちが良いのか？という優劣とかはなくて、どちらを選ぶか？ということなんだと思っています。
あ、デザイン上や狙いがあって塗り絵のように塗るってことはあると思います。そういうのとは違います。
文字一つに、意外な思い入れがあるんですよ～ＰＯＰって。
たかが文字、されど文字なのです。
今回はこれにて終了
もうちょっと続きますので、もう少しお付き合いくださいね。
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