さてさて、いつまでもボヤボヤしてはいられない。
今日あたりからエンジンかけないとな。
とはいっても、なんか力が入らないんだよなー。
ここは音楽の力を借りるかな。。。
某劇場シーン5-4曲目。
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YUKI(ユキ、1972年〈昭和47年〉2月17日 - )は、
日本の女性歌手。
JUDY AND MARYの元ボーカリスト。北海道函館市出身。
血液型はA型。本名は倉持有希(くらもち ゆき)、
旧姓は磯谷(いそや)。1990年代前半より、
J-POPという分野において、女性ボーカルによる
バンド表現の進化発展に大きく寄与してきた。
日本人女性の間では、カリスマ的な存在として認知されている。
GiRLPOPの確立に貢献した1人でもある。
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YUKIのアルバム「WAVE」(2006)
の1曲目に収録。
ライブにおいてこの曲を初披露した際のYUKI自身の発言によると、
この曲は(2005年3月に1歳11ヶ月で急死した)
「息子のことを想って書いた曲」であるという。
但し、実際にはYUKIの長男が亡くなる以前に曲は完成しており、
彼の死後に再レコーディングを行い、このときにタイトルを
「長い夢」としたとも言われている(当初、HMVなどで
発表されていたタイトルは「バイバイ」。あまりにも彼女の
不幸を想起させるようなものだったためか変更される)。
PVは、YUKIの公式ホームページから誕生したキャラクター
「ゆきんこ」を主人公とする童話風のCGアニメーション
作品となっており、YUKI本人は登場しない。
~Wikipediaより
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さてそんなわけで、今回ご紹介するこの「長い夢」ですが、
本楽曲をご紹介するにあたり、まず避けられない
エピソードがひとつあります。それは最愛の息子の死。
実は彼女の息子さん、2歳の誕生日を迎えることなく
亡くなっています。前日まで元気だったのに朝起きたら
亡くなっていたということで、何の心の準備もできない
状態での突然の別れだったそうです。
その悲しみは到底想像することなどできませんが、
そんな最愛の息子の「死」をきっかけに「産み出した」
楽曲がこの「長い夢」なんです。
ちなみにこの楽曲、実は息子さんが亡くなる前に
完成していたといいます。
その際のタイトルは「バイバイ」だったのですが、
この出来事を受けてタイトルを変更し、歌詞も書き換え、
レコーディングもし直したそうです。
そんな少し悲しいエピソードが元になっている
本作品ですが、まずはPVをチェックしてみましょう。
観ていただいた通り、おとぎ話仕立てのアニメーションで
構成されています。
ここではないどこか、ちょっと不思議な雰囲気のある
ファンタジーな世界。
子供が好きそうな、かわいらしい世界が展開されています。
絵もポップで可愛いんですが、セピアを中心とした配色で、
登場する子供も動物も笑顔ではなくちょっと不安げな表情。
この絵に甘くて可愛いYUKIの声が乗ることで、
ちょっとした違和感のようなものを観る側に与えてきます。
楽しそうな世界だけれど、何故だかちょっと切ない。
YUKI自身も、亡き息子に捧げる歌だからといって
わかりやすく悲しげに歌っているわけでもない。
むしろ少し明るいぐらい。
悲しさを引き立てる表現手法として、敢えて
「映像から得るちょっとした違和感」を。
そして、声や歌い方の「明るさ」を取り入れてきた本楽曲。
根底に潜む「悲しみ」はしっかり感じられるのに、
そこに真逆のフィルターをかけて魅せた表現力、
構成力はさすがの一言です。
続いて歌詞を見ていきましょう。シンプルで
わかりやすい歌詞ですが、そこにはとても繊細な
感情が潜んでいます。
話しかけるような、優しい歌い方が印象的ですよね。
息子さんとの思い出なのでしょうか、聴き手には
わからない、もしかしたら二人だけにしかわからない
思い出かもしれません。
フレーズのひとつひとつを丁寧に、大切に歌い
上げているのがわかります。
息子さんと過ごした日々が「長い夢」と解釈する
こともできますが、そこにサヨナラを告げつつも、
そこに行くにはどうすればいいのか考えてしまう。
矛盾しているようにも思えますが、こういうこと
って往々にしてありますよね。
頭ではわかっていても、心が追いつかない。
考えても仕方がないのに、考えずにはいられない。
そんなやりきれない切なさを感じ取れる一節です。
そして特に聴き手の心を打つ、印象的な一節がこちら。
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バイバイ暗い雨
夢で逢えたなら何を話そう
気が付けば 棘だらけだ
痛いよ
クネクネの道を行け!!
とびうおの群れを飛び越えてすすめ!!!!
ーーー
もし会えたら何を話そうか、何をしようか。
あれこれ思い描いても、それが叶わぬ願いであることを
ふと思い出す瞬間に心が痛む…でも自分ひとりでは
どうしようもない。これは辛いですね。
そんな心の痛みを「棘」で表現しています。
そして楽曲内唯一の、悲しい弱音。
最後の力強いフレーズは、天国の息子へ向けた
決別のメッセージとも、己を鼓舞する言葉とも取れます。
聴けば聴くほど切ないんですが、最後に心に残るのは
絶望ではなく温かさ。
それがこの楽曲の凄さであり、悲しさでもあります。
~OTOKAKEサイトより
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なんとも切ないエピソードを持つ本曲ですが、
最後は温かさが残るところが救いですね。
好色五人女の皆さんも、あの世で、
浮世の長い夢を思い出しているのでしょうか?
がんばれ!オレたち!