ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!/エリヤフ・ゴールドラット
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書店で、ゴールドラット氏の最新作、

「ザ・クリスタルボール」が、発売されて

いたので、それを読む前に、前作の

「ザ・チョイス」をフォトリーディング

してみた。


基本的には、有意義な人生を送るために、

どのようにものを考えていけばよいか、

について、氏の娘のエフラットの目から、

父との会話を通じて明らかにしていくという

内容。


1.人はもともと善良である

2.対立はすべて取り除くことができる

3.どんなに複雑に見える状況も、実は極めて

シンプルである

4.どんな状況でも著しく改善することができる

限界なんてない

5.どんな人でも充実した人生を達成することが

できる

6.常にWin-Winのソリューションがある


などポイントはいくつかあるが、

一番のポイントは、3の

「ものごとの本質は極めてシンプルである」

であろう。


原因と結果を突き詰めていくと、

シンプルな大元の具体的な事実にぶちあたる。

そこを改善してくことで、ドラマチックな改善が

可能となる。


ザ・ゴールでのTOC(制約理論)をはじめとする

氏の過去の著作も、この「シンプル」なことに

目をつけて改善するという手法だったのだ。


だが、人間は、解決できない問題に当たると、

うじうじと他人や環境のせいにしがちだという。


シンプルな原因を見つけるまで考え続けるか、

他人のせいにしてふてくされるかは、

選択の自由(フリーダムオブチョイス)

なのだ。



そして、上記を説明するための素材として、

今回は小売業が取り上げられている。


メーカーから卸売店、小売店までの、

商品の流れを、画一的な月一回、週一回

などではなく、なくなったら必要なものを

必要なだけ補充するという発想で配送できる

システムによって、売上が劇的に増加すると

いうソリューションだ。


トヨタのカンバン方式をサプライチェーン

全体に広げる発想とも言えるかもしれない。


次の新作、「ザ・クリスタルボール」も

小売業を取り上げているらしい。


ザ・クリスタルボール/エリヤフ・ゴールドラット
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今回のこの理論を越えた、さらなる「改善」

のソリューションが展開されていることを

期待したい。


がんばれ!オレ!